【QLD】読者のリアル・ライフに迫る!オーストラリアのワーキング・ホリデー②

人生で一度の貴重な経験となるオーストラリアでのワーキング・ホリデー(以下、WH)。WH中の過ごし方は人それぞれ異なるが、来豪のきっかけや仕事の見つけ方、家の探し方などリアルな生活が気になるところ。今回は、WHを体験したモデル2人の生活の一部を公開。WHを検討している人はもちろん、WHで在豪中の読者にも参考となる情報を紹介する。※本記事の情報は2019年3月時点のものです。

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上野蓮(れん)さんのケース

上野蓮さん

プロフィル
27歳、千葉県出身。在豪2年4カ月目。幼少期より外国人と接する機会があり、海外への興味を持つ。大学卒業後は2年半、自動車販売の営業マンとして働きながらお金を貯める。営業で培った対人力を強みに、オーストラリアでも体当たりの全力コミュニケーションで日々の生活を楽しんでいる

――WHの渡航先としてなぜオーストラリアを選んだのですか。

アメリカから一時帰国した地元の先輩から聞いた海外生活のメリットに魅了されたのがきっかけです。当初はアメリカに行く予定でしたが、アメリカでは学生ビザしか取れず、金銭的に高くなりそうというのがネックでした。暖かい場所でのんびりサーフィンをしながら暮らしたいと思っていたので、条件がそろっているオーストラリアを選びました。

特に現在住んでいるゴールドコーストは田舎すぎず、都会すぎず、気候に恵まれているので毎日気持ちが良いですね。日本にいた時は仕事に追われていましたが、こちらではのびのびと生活できています。身近に海も山もあり、オージーは自然を使った遊びがすごく上手です。朝早く起きて仕事をし、夜は家族との時間を大切にして早く寝る、すごく人間らしい生活ができているなと感じています。

モートン島での夕焼け、何とも幻想的で美しいフォトジェニックな1枚
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バーリー・ヘッズで過ごす時間がお気に入り
バーリー・ヘッズで過ごす時間がお気に入り

――準備に掛かった期間と資金はどのくらいでしたか。

元々、仕事をしながらお金を貯めていたので、来豪を決意してから3~4カ月ですぐにこちらに来ました。費用は全部含めて300万円を用意しました。英語に関しては、正直ほとんど勉強していなくて、学生時代の成績も悪い方だったので、現地に着いてからの出たとこ勝負のような感じでした。

来豪してすぐに銀行口座を開設しようとしたのですが、言われてることが全く分かりませんでした。そこで話していることを書いてもらって、それを自分で調べて次の日にまた必要な物を持っていく……ということを繰り返し、口座を作るのに3日も掛かってしまいました。

趣味に全力投球、ゴルフもすっかり上達
趣味に全力投球、ゴルフもすっかり上達

――趣味は何ですか。

一番の趣味はもちろんサーフィンなのですが、スケートボード、ゴルフ、マーケット巡りや旅行も好きです。オーストラリアでは、日本と比べてスポーツを行う環境が整っているなと感じています。例えば、ビーチには必ずシャワーが設営されていたり、スケート・パークが多く点在していますし、ゴルフ場は安く利用できます。また、サーフィン中にローカルの人から話し掛けらたことがきっかけで現地の友達も増えるなど、趣味を通して人間関係を広げることができました。

旅行ではウルルやシドニーを訪れました。同じオーストラリアといえども各地域で全く異なる雰囲気を楽しめるのが醍醐味です。

――オーストラリアに来てから恋愛体験はありましたか。

これまで日本人2人と付き合いましたが、両方とも帰国して、遠距離で別れてしまいました。オージーの女の子とも遊ぶ機会が何度かあったのですが、オーストラリアは付き合う際に告白する文化がなく、2人で遊ぶデートの回数を重ねるうちに、だんだん自然と彼氏・彼女になっていくそうです。しかし、彼女とはデーティング期間中に自然消滅の形で終わってしまいました。今は日本人の彼女とお付き合いをしています。

――WH中に起こったトラブルについて教えてください。

車が故障してしまったことや行った先のファームが摘発対象となってしまったこと、ホテルでパーティーをしていたら騒音苦情が出てしまい追い出されてしまったことなどがありました。スピード違反で200ドルの罰金を支払ったこともあります。日本では考えられないような対応や対処の仕方には驚きました。トラブルを含めて「良い経験になった!」と楽しんでいます。

――WHを経験してみて思うこと、日本にいる時と価値観に変化はありましたか。

オーストラリア旅行の定番、世界遺産のシドニー・オペラ・ハウスを背景に
オーストラリア旅行の定番、世界遺産のシドニー・オペラ・ハウスを背景に

仕事は楽しんでやるものという意識になりました。日本にいたころは残業が多かったのですが、こちらでは残業をしていませんし、ストレスを感じません。ゴールドコーストの環境や天気がそうさせているのかもしれませんが、ここに住む人はみんなフレンドリーでリラックスしていて、自分の時間を大切に暮らしています。また、新たな挑戦を応援してくれる人が多い気がします。否定するよりも、まずはやってみよう!という感じで。

そして、多民族国家という部分では人種差別問題に敏感になりました。それと同時にさまざまな文化に触れて、多様な考え方を受け入れられるようになったことも大きな価値観の変化です。

それから積極的に日本の家族とコミュニケーションを取るようにもなりました。離れても応援してくれる家族の存在は本当にありがたいです。日本だと仕事ばかりで家族とのコミュニケーションにあまり時間を取れませんでしたが、休日のオージーの様子を見て本当に羨ましいなと思う時があります。オージーはとにかく家族との時間を大切にしています。

日本はサービスを受け取る側の目線に立ってみると、何でも手に入り、便利で清潔な国だと再認識しました。日本人はオージーにも真面目や勤勉というイメージで通っていて、親切にしてくれる人が多いです。海外に住んでいるからこそ日本の良い面も発見することができました。

ウルルでの1枚。仲間との思い出は一生モノ
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――今だから思うWH前にやっておけば良かったことはありますか。

強いて言えばもっと早くこちらに来るべきだったということです。お金の問題は、来てからでも稼げるので心配要りません。英語力を日本で心配するよりは、まずは海外に来て英語環境に早くなじむことが大事だと思います!だだしお金に余裕があるのなら、最初にフィリピン留学などで短期集中で英語を学んでも良いのかなと思いました。留学経験がある友人を見ていると、来豪してすぐであっても英語を話すことに抵抗感があまりないようでした。

――これからWHをしようと考えてる人へメッセージをお願いします。

大好きなサーフィンを存分に楽しんでいる
大好きなサーフィンを存分に楽しんでいる

車を購入すると一気に行動範囲が広がります。QLD州は日本のように車検が必要ないので、安く車を手に入れられます。それから、日本にいる恋人とは別れてくること(笑)!オーストラリアでの生活は自分のことでとにかく精一杯になります。英語に関しては心配があるかもしれませんが、ミスを恐れずに積極的に話し掛けることをお勧めします。私の経験からオージーは稚拙な英語でも聞き取ろうと努力してくれる人が多いので、とにかくコミュニケーションを取ろうという気持ちを忘れずに過ごしてみてください。きっと交友関係が広がり、次第に英語力も着いてくると思います。

● これが俺のワーホリ軌跡だ! ●

  1. 幼少期:海外に憧れる。
  2. 学生生活:実はあまり英語は得意ではなかった……。
  3. 社会人生活: いつか海外へ! という気持ちを残しつつ、仕事ばかりの毎日を送りながらお金を貯める。地元の先輩がアメリカから一時帰国した際に話を聞き影響を受け、オーストラリアへ渡ることをすぐに決意。

<来豪後>

  1. 1日目:語学学校スタート。エレメンタリーのレベルで1カ月通う。
  2. 3日目:銀行口座開設に苦戦。
  3. 2週間目:車購入。
  4. 2カ月目:仕事探し。
  5. 3カ月目:回転ずしレストランに就職(週4日勤務)。
  6. 8カ月目:カブルチャーのプランティング・ファームに移動。
  7. 10カ月目:野菜ピッキング・ファームに移動
  8. 12カ月目:ファームからゴールドコーストに戻り、学生ビザ取得の検討を開始。
  9. 13カ月目:アメリカに3カ月滞在。住みやすさ、ビザ取得の難易度、滞在費用、現地給料などをオーストラリアと比較。
  10. 15カ月目:日本に一時帰国。
  11. 16カ月目:無事セカンド・ビザでオーストラリアに戻る。以前働いていたレストランの他店舗に再就職。
  12. 23カ月目:シドニーを旅行
  13. 24カ月目:ウルルを旅行。学生ビザに切り替える。
  14. 25カ月目:飲食店のキッチン・ハンドとしてマーケットで働く。
  15. 30カ月目:ペインターの専門学校に通い始める。

どうやって見つけたの!? どうして選んだの?

学校編
語学学校での様子
語学学校での様子

日本のエージェントに毎朝サーフィンができる環境を相談して、午後から授業のある学校を選びました。いち早く英語環境に身を置きたいと思っていたので、日本人生徒が少ないことも学校選びの決め手の1つでした。クラスは一番下のレベルのエレメンタリーから始まりましたが、ブラジリアンとスパニッシュの友達に囲まれ、明るくフレンドリーに学べたのは良かったです。そこで他の国の文化なども知ることができました。思うようにコミュニケーションを取れない場面もありましたが、「自分は英語ができない」から「勉強しに来てる」と思っていたので、できないことも含め楽しめました。

現在学生ビザで通っている学校は、現地エージェントと相談し大学で建築を専攻していたこともあり、2年半で卒業資格を取得できるペインティングの専門学校に決めました。入学試験は、穴埋めと選択問題の筆記試験、志望理由及び今後についての考えをA4用紙1枚でまとめることに加え、スピーキング・テストもありました。ただ、IELTSを5.5ポイント持っていれば、その入学試験は免除されるという条件でした。ペインティングの授業がスタートする前に、事前準備コースとして基礎英語を学ぶ2カ月のコースが付いています。ここから2年半、また頑張って学校を卒業したいと思います。

年以上もお世話になっているハウス・オーナーのお父さんと。もうすっかり信頼関係が出来上がっている
2年以上もお世話になっているハウス・オーナーのお父さんと。もうすっかり信頼関係が出来上がっている
住まい編

来豪した直後は、あらかじめエージェントが手配してくれた家にホームステイしました。その後は日豪プレスとガム・ツリーを駆使し、オウン・ルーム、英語環境、ブロードビーチ以南、サーフボードが出し入れしやすいワン・フロアか、レントの予算150ドル以下の条件に合う所を片っ端から内見しました。5軒ほど周り、気に入ったのはオージー・ファミリーの家で、そこに長く住んでいます。

ファーム編
ファームの休憩時間にパチリ。いろいろな国籍の人とのつながりができるのが楽しい
ファームの休憩時間にパチリ。いろいろな国籍の人とのつながりができるのが楽しい

日豪プレスを見て、日本人が人事を担当している会社を選びました。まずはカブルチャーのイチゴのプランティングに移動。ファームの仕事は辛いと聞いていましたが本当に辛かった……(泣)。

1日の就業時間は朝5時から昼の12時、遅い時は夕方5時まで掛かることも。1,000苗1箱を、50分くらいで植え終え、時給18ドルを稼げます。苗を植えるには常に同じ姿勢で、腰が悲鳴を上げていたのを鮮明に覚えています。苗植えのシーズンである5月を過ぎると稼げなくなってしまったので別のファームに移りました。

ファーム仕事は辛いけれど、やりがいも満点
ファーム仕事は辛いけれど、やりがいも満点

その次は野菜ピッキングの仕事です。トマト、パプリカ、ズッキーニを担当しました。この仕事は背が高い男子にしかできない仕事で、チーム・ワークと正確さと素早さが求められます。給料は収穫量で割る歩合制だったので、安定収入とは言えませんでした。

当時住んでいた家のレントは110ドルで、一軒家に7人住んでいました。ファームにはいろいろな国の人がいて、各自完璧な英語を話せなくても、同じ境遇の仲間同士、分かり合えることが多く団結感があって、すごく楽しかったです。世界各国の友達が一気にできて良い思い出でとなりました。あと、下ネタは万国共通なのだと分かりました(笑)。

仕事編

WH期間中の仕事はほぼ全て最初に就職した回転ずしレストランで働きました(笑)。最初はシェアメイトから紹介してもらい、その後は経験者ということで別の店舗に移りました。

途中マーケットの飲食店で働く経験もできましたが、これもやはり友達からの紹介です。職務経験があると、そのスキルで別の店舗や同業の別のお店などでも働けることがあるので、やはり経験は大事だと思います。あとは友達や身近な人からの紹介! オーストラリアの仕事のほとんどが、これで決まると言っても過言ではないと思います。

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