ゴールドコースト健康局の取り組み

GC在住日本人なら知っておきたい

ゴールドコーストの異文化サービス

 

第24回

ゴールドコースト健康局の取り組み

MCCGC(マルチカルチュラル・コミュニティーズ・カウンシル・ゴールドコースト)は、異なる文化背景を持つコミュニティーの問題や悩みを市役所、州政府、連邦政府へ報告し、政府・行政との橋渡しの役割を担っています。

ゴールドコースト健康局(Gold Coast Health)とは公立病院や公立の健康相談センターを運営している団体です。ゴールドコースト大学病院、ロビーナ病院を中心に各地に健康センターがあります。今回ご紹介するのは、彼らの取り組みについてです。

 

1.コンシューマー・アドバイザリー・グループ

約20名の地域の代表により公立病院がより利用者にとって良いサービスを提供されることを目的に、毎月さまざまな問題点や取り組みに対して意見をしています。

 

2.患者の体験と利用者との関係のコミッティー

このコミッティーは病院のマネジメントを含め各セクションの責任者が集まり、患者との体験を元にポリシーの見直し、病院利用者にいかに分かりやすく情報を提供するか、また利用者との接し方、利用者の感覚とのギャップをいかに埋めて、安心して診察や入院をしていただけるかを検討しています。

 

取り組みの例:Ryan’s Rule ライアンズ・ルール

ライアンズ・ルールとは患者が病院で治療中、容態が悪くなったり症状の改善が見られない場合に、家族が病院と向き合うための方法を体系化したもので、コンプレインではなく、セカンド・オピニオン(別の医者の意見)を催促できるシステムです。
 これは、ライアンという3歳になる子が入院中、両親が彼の変調を感じていたにもかかわらず、病院側が的確な対応をしなかったために助かる命が助からなかった教訓を元に作られたシステムで3つのステップに分かれています。

 

(1)担当医師または看護婦に何かがおかしいという事を伝えます。(この時の対応に満足がいかない場合は次の段階に)

(2)その時のシフトの看護責任者に何かがおかしいという事を伝えます。(この時の対応にまだ満足がいかない場合は最終段階に)

(3)13432584(13Health)に電話をしてライアンズ・ルール・クリニカル・レビューを要請し、以下を伝えます。
 a.病院名
 b.患者の名前
 c.病棟(Ward)、ベッド番号
 d.連絡先

その後、特別なライアンズ・ルールの専門医師と看護婦が担当します。MCCGCの活動、ならびに質問がありましたらお気軽に日本語でnaoh@mccgc.com.au/0423-511-549へお問い合わせください。


リビング

〈著者プロフィル〉平野尚道
マルチカルチュラル・コミュニティーズ・カウンシル・ゴールドコースト
コミュニティー・デベロップメント担当
ゴールドコースト日本人会の会長職を8年務める。ゴールドコーストの異文化からの移民をサポートする非営利団体MCCGCにて、ゴールドコーストでただ1人の州政府プログラム異文化育成担当を委託。09年在ブリスベン在日本国総領事館より在外公館長表彰を授与される。14年ゴールドコースト市オーストラリアデー文化功労賞受賞。
 

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