QLDで安全・快適ライフ/ドメスティック・バイオレンス②


QLDで安全・快適ライフ

警察とコミュニティーをつなぐ日本人ポリス・リエゾンが、クイーンズランド州で安心な生活を送るためのアドバイスや安全情報をお届けします。

第7回 ドメスティック・バイオレンス②

ドメスティック・バイオレンス(以下、DV)や家庭内暴力という括りそのものは犯罪ではありません。しかし、その中に含まれる行為が重大な犯罪になり得ます。被害者に対し身体的に傷つける行為のほか、言葉によって金銭的、感情的に恐怖を与える行為も犯罪です。また、EメールやSMS、LINEなどのメッセージで被害者を継続的に怖がらせている場合はハラスメントになることもあります。

DVへの対処法

DVの犯罪にはさまざまなタイプが考えられますので、情報や証拠を必ず残しておくこと(日記や写真など)が重要です。情報として「誰が、いつ、どこで、どのような状況で、その際にどのように感じたか」などを記録しておいてください。

その上で、専門家(例えば以前ご紹介したDVコネクト、DV予防センター、または警察)にご相談されることをお勧めします(参考Web: nichigopress.jp/live/qld-policeliaison/108377)。もし通訳が必要な場合はそれも伝えましょう。また、状況がDVにあたるのか確信が持てない場合であっても、まずは私たちクイーンズランド警察クロスカルチュラル・リエゾン課にご相談ください(Tel:5581-2840)。

以下はDV犯罪被害の例です。肉体的な暴力はなかったとしても状況を見極め、必要な対処を取りましょう。

DVのケース例

 あなたはパートナーと交際して約1年半、2人の名義で6カ月のリース契約を結んだアパートに現在3カ月居住中。2カ月前にパートナー・ビザを申請しましたが、ある日を境にパートナーの態度が変わり、あなたに対していろいろと指示を出すようになりました。それを無視するとビザ申請を取り下げると脅し、あなたが働きに出ることを制限したり、友人と会うことを認めません。

もしもあなたや家族、友人がこのような状況にある場合、疑うことなく「ドメスティック・バイオレンス・プロテクション・オーダー」(裁判所が加害者に対して出す条件。例えば被害者の100メートル以内に接近禁止など)を検討するべきです。その理由として、①パートナーはビザ申請を取り消すと脅迫していること、②DVの場合、賃貸契約の半ばでもペナルティーなしに契約終了が可能であること、③心理的、精神的、そして経済的にあなたの権利を侵害していると思われることが挙げられます。手続きはいたって簡単なので最寄りの警察またはDVコネクトにご連絡ください。英語が苦手でもお手伝いします。

■Domestic Violence Prevention Centre(DVPC)
Web: www.domesticviolence.com.au
Tel: 5591-4222
Email: info@domesticviolence.com.au

■QLD警察クロスカルチュラル課
Tel: 5581-2840/緊急時Tel: 000
Email: CrossCulturalGoldCoastPolice@police.qld.gov.au


<著者プロフィル>
平野尚道◎クイーンズランド州警察ゴールドコースト地区・日本担当リエゾン・オフィサー。ゴールドコースト日本人会の会長職を8年務める。移民サポート非営利団体MCCGCにて異文化育成担当として9年勤めた後、州警察のリエゾン・オフィサーに就任。現在、日本人コミュニティーと警察の架け橋として活動中。2009年に在ブリスベン日本国総領事館より在外公館長表彰、14年にゴールドコースト市オーストラリア・デー文化功労賞を受賞

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