簡単なマグロのエサ釣り

著者とブリスベン湾の食べごろのマグロ
著者とブリスベン湾の食べごろのマグロ

第108回
クイーンズランド州の釣り情報
フィッシング・ライター:金園 康秀
(YASU=ブリスベン在住)

 

簡単なマグロのエサ釣り

クンクン(編注:主に小魚に見られる小気味良い手応え)というキス特有の当たりで、またキスが釣れた。引き続き夢中でキスを釣っていると、生きた魚をエサにしたロッドのリールが突然のように「ジージーッ」っと鳴り出した!

「マグロだ、急いで仕かけを引き上げて!」

20分後に水面に上がってきたのは体重が15キロを超える太った腰長マグロ(ロング・テール・ツナ)だ。冬で脂肪が乗り切った食べごろのサイズ。

冬のブリスベン湾の釣り物は、浅い場所ならテイラーやカマス、コチ、そして少し深い場所ならダイバー・ホワイティングやウインター・ホワイティングと呼ばれるキスが冬の獲物の代表格と言える。

活き餌にはへーリングと呼ばれる魚をよく使う
活き餌にはへーリングと呼ばれる魚をよく使う

水深が10メートル前後の場所には産卵を控えた大型のキスの大群が回遊しているので、ブリスベン近郊のボート・アングラーは、冬になるとこぞってこの美味しいキスを狙ってボートで繰り出す。

ただ、そのキスの釣りポイント近辺に実はマグロも回遊していることは、あまり知られていない。

ロング・テール・ツナは1年中モートン・ベイを回遊しているようで、冬の水温の低い時期は、湾内と外洋を往復しながら回遊している模様。ブリスベン湾やブリスベン川の河口近辺には、いろいろなエサとなる小魚やエビなどが越冬するために上流から集まって落ちてくるので、それを狙って回遊しているようだ。

暖かいシーズンにはマグロが水面に追い詰めたエサの群れを捕食するときのナブラ(編注:小魚の群れがフィッシュ・イーターと呼ばれる大型の魚に追われ、海面にさざ波を立てながら逃げていく現象)が出やすいので、それを目安にルアーなどを投げて釣るが、寒いシーズンにはなかなかナブラが出ないので、エサ釣りが有利になる。

マグロ狙いのロッドにマグロが好むへーリングと呼ばれるコハダやサッパの仲間の魚や小アジなどを活き餌として針に刺して仕かけを降ろしたら、後は待つだけだ。のんびりとキスなどを釣りながら待って、運良くマグロがかかったら後はただがんばってファイトするだけという簡単さだ。

贅沢な話だが、著者はマグロを食べ過ぎて飽きないように、釣れたとしても1カ月に1本前後だけを持ち帰るようにしている。

 

オーストラリアの釣り情報
Web: www.fujimaru.com.au

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