【WH日記】言葉でチームを支えるサッカー選手 – 桜井慶佑さん


言葉でチームを支えるサッカー選手

第37回 今回登場のワーホリ・メーカーは?


桜井慶佑さん


1993年生まれ・東京都出身
高校卒業後からブリスベンの地元サッカー・チームに所属し、主にセンター・バックと中盤の守備的な位置でプレーする。16年11月からは現地の日本語学校のブリスベン国際日本語学校と自身が所属するサッカー事務所の8フットボール・マネジメントと共同でサッカー・スクールを開校。


身長190センチ、体重80キロの恵まれた体格を生かしオーストラリアでサッカー選手として戦う桜井慶佑さん。日本でJリーグが始まった1993年に生まれた桜井さんはサッカー好きの両親の影響もあり、物心がついた頃からサッカーがいつも身近にある環境の中にいたという。

「両親はよくスタジアムに連れて行ってくれましたし、小学校の時もサッカーのユニホームを着て学校に行っていました。サッカーが自分の生活に溶け込んでいて、自分でも自然とプロのサッカー選手を意識するようになりました」

中学校までJリーグの下部組織でプレーし新潟県の高校に進んだ桜井さんだったが、高校時代に1つの大きな転機が訪れる。桜井さんは冬の高校サッカー選手権を目指すチームに1年生ながら選ばれ、チームは地区大会の決勝まで進む活躍を見せていた。ただ、その時の無理がたたったのか、2年生になり新チームが始動する頃に左足の小指を2回も骨折してしまう。けがで満足にプレーができなくなったことで、「目標を見失ってしまい、何か新しい目標を作らないといけなかった」と桜井さんは当時を振り返る。その時、桜井さんの父親がオーストラリアで日本人サッカー選手をサポートする人物と出会った。その縁もあり現地のサッカーを知り、現地の雰囲気に触れようと桜井さんは渡豪を決断した。

「1週間だけ現地の練習会に参加するために行ってみましたが、思っていた以上に現地の練習のプログラムや環境が良いと感じました。実際にいろいろと肌で感じたことで帰国した時には一気にスイッチが入りましたね」

自分を見つめたワーホリ生活

高校卒業後、サッカー留学という形でブリスベンでオーストラリアでの生活をスタートさせた桜井さん。渡豪当初はコミュニケーションに悩みを抱えていたようだが、一度自分を奮い立たせ行動を起こすと、そこから「英語の勉強の楽しさに引き込まれた」という。そして、英語の勉強の楽しさはプレーヤーとしての桜井さんにも大きな変化をもたらすことになる。

「3シーズン目を迎えた頃から若手主体のチームを自分が引っ張らないといけないという状況になり、監督からもリーダーとなり積極的に選手同士で会話をするように言われました。コミュニケーションを意識したことで、試合中チームに何が必要か的確に指示を出すことが好きになりましたね。高校の頃は味方を鼓舞するって感じでしたけど」

リーダーという意識の芽生えとプレーヤーとしての変化、選手として着実に進化をしていった桜井さんは4年目のシーズンをワーキング・ホリデーで過ごすことを決断した。そこには、「いつか振り返ってみたときに大きな1年だったと気づくと思う」と話す大きな理由がある。

「高校の頃から自分の将来設計もせず、それまで突っ走ってきたという感じでした。そこで、長い人生のうち1年間くらい自分について考える時期があってもいいと思い、生活は極力サッカーだけに限定しつつワーキング・ホリデー・ビザに切り替えたんです。その1年で自分の中のルーティンは整理できましたから、何もしなかったよりは上手く進んで行けると思いますね」

更なる飛躍を目指す新シーズンへ

16年のシーズンは前のシーズン最終節に左ひざ内側の靭帯を痛めた影響もあり、それまでいた2部相当のカテゴリーから1つ下のカテゴリーへプレーの場を移した。復活を目指し1年間を戦い抜いた成績は、20試合出場で1ゴール、FWからDFまでのほとんど全てのポジションをこなしチームMVPにも選ばれた。

「もちろんレベルは1つ下がってしまいましたが、新しいポジションでプレーしたことで新たな可能性を感じることができたという意味では自分にとってプラスの1年でした。今シーズンのチームから残留を望んでもらいましたが、これまで以上に自分を信じて更なるステップ・アップを目指したいと今は考えています」

もう一度カテゴリーを上げて更なる高みを目指そうとしている桜井さんは、現在、4つのチームによるオファーの中から選択肢を2つに絞り移籍に向けて準備を進めている。そして、そこから更に先はAリーグも視野に入れているそうだ。

「外国人枠の人数制限があり狭き門ですが、Aリーグはオーストラリアでサッカーをする人間が必然的に目指す場所だと思うので、そこは意識しながら上を目指せるだけ目指したいと思いますね。今は一気に頂上まで駆け上がるための準備をしている状況です」

新シーズンに再スタートを切ろうとしている桜井さんは、虎視眈々とオーストラリア・サッカー界の頂を見つめている。

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自薦、他薦は問いません! 「推薦理由」など、詳細をお書き添えの上、編集部(nichigopress@gmail.com)まで。

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