2015年7月 ニュース/QLD


レジ袋禁止の検討を表明したスティーブン・マイルズ州環境相

レジ袋の禁止検討へ

ゴミ減らしウミガメ守るーQLD州政府

QLD州政府は、ゴミの削減と海の動物の保護を目的に、使い捨てビニール袋(レジ袋)の使用禁止を検討する。スティーブン・マイルズ州環境相が6月8日、ブリスベン沖のモートン湾をボートで視察した際に明らかにした。公共放送ABCが報じた。

環境相によると、モートン湾では小型のウミガメの40%、絶滅危惧種のアカウミガメの3分の2がプラスチック成分を体内に飲み込んでいるという。同相は「使い捨てビニール袋の禁止は、ゴミ減らしとカメの保護に非常に有効だ」と指摘した。州政府は地方自治体や小売業界、環境保護団体の代表者で構成する諮問委員会を設置していて、年内には一般からも意見を公募する。

オーストラリア国内ではSA州と首都特別地域(ACT)が既にレジ袋の使用を禁止。SA州はゴミを減らしてリサイクルを促進するため、使用済みの缶や瓶、ペットボトルなどを有料で買い取る制度も実施している。他州でも、スウェーデン系大手家具チェーンのイケア、ハードウエア小売大手バニングスなどが自主的にレジ袋を廃止している例がある。


農業のドローン利用で実証実験、現行の航空規制に課題

QLD州南部の農地で行われていた無人航空機「ドローン」の実証実験がこのほど終了した。農業の生産性を向上させる可能性を秘めているが、規制の壁も浮き彫りになった。6月10日付のABCが伝えた。

農地管理の生産者団体「ランドケア」と、機械化による生産性と持続性の向上を目指す団体「豪コントロールド・トラフィック・ファーミング協会」が、連邦政府の補助金5万ドルを獲得。1年半かけて、ドローンの農業利用のコスト・パフォーマンスを検証した。自動操縦のドローンで上空から作物を撮影し、生育の状態、疫病や雑草、害虫の有無を調べるなどの実験を行った。

実験に参加したドローンの操縦士によると、使用した機体は1機当たり約3万5,000ドルと高額で、別にカメラのコストもかかる。運用コストは1時間当たり30〜50ドル程度。比較的小規模な青果の農地では費用対効果が高いことが分かったという。ただ、現行法の下では航空当局の規制が厳しいため、無人機を飛ばせる範囲に制限があり、大規模農場での使用は限定される。商業目的の使用許可を得るには時間とコストもかかることから、現時点では農業でのドローン利用がどこまで広がるかは見通せないという。


交通法規守ったのに罰金151ドル、サンシャイン・コーストで「スピード違反」

QLD州南東部サンシャイン・コーストのハイウェイで制限速度の100キロで車を運転していた男性がこのほど、QLD州警察から「スピード違反」で罰金支払いを求める通知を受け取った。男性の「冤罪」はネットで大騒ぎとなり、QLD州警察は6月2日、罰金通知を取り下げた。ABCが伝えた。

スピード違反のチケットを受け取ったのは、5月14日にサンシャイン・コーストのムールーラバのサンシャイン・モーターウェイで父親の車を運転して仕事に向かっていたザック・マレーさん。取り締まり中の州警察にスピード違反と認定され、28日以内に罰金151ドルを支払うよう求められた。ところが、郵送されてきた罰金の通知を見ると、「制限速度時速100キロメートル、容疑の速度時速100キロメートル」と書かれてあった。

マレーさんは通知の画像とともにフェイスブックに「法律を順守する市民が捕らえられた」と書き込んだ。投稿はネットで拡散して大反響を呼んだため、州警察はマレーさんの違反容疑を撤回した。誤認の原因は、スピード・カメラの誤作動ではなく、「事務手続き上のエラー」だったという。同様のケースはマレーさんの件を含めて2例確認され、警察は本人に直接謝罪したとしている。


今年のクリスマスも簡易トイレ設置、サーファーズの立ち小便対策

ゴールドコースト(GC)市は、今年のクリスマス・シーズンもサーファーズ・パラダイスの歓楽街の路上に簡易トイレを設置することを決定した。酔った通行人の立ち小便を防止するため、期間中、毎日午前0時に設置して午前5時に回収する。地元メディアが伝えた。

市は昨シーズンに簡易トイレを試験的に導入したが、周囲から丸見えで景観を壊す簡易トイレは賛否両論を巻き起こした。しかし、試験導入では路上に放出される可能性があった600リットルの小便を回収し、一定の効果があったとして今年も継続を決めた。

一方、市は恒久的な公衆トイレの設置費として50万ドルを計上することも決めた。ただ、施設の建設費はまかなえるものの、用地を買収するには予算不足。サーファーズのトイレ問題が根本的に解決するまでにはまだ時間がかかりそうだ。


GCのサーファー、海の混雑嫌う
800万ドルの経済損失もー研究結果

世界でも最高水準の波に恵まれたゴールドコースト(GC)のビーチだが、海の中ではサーファーの混雑が慢性化していて、経済的な損失も拡大している。そんな研究結果をグリフィス大の学生らの研究チームが発表した。6月10日付のABCが伝えた。

サーフィンには1本の波に乗れるのは1人というルールがある。海の中にサーファーが多くなるほど、波をめぐる争いやボードにぶつかるなどのケガが多くなるため。研究チームによると、一般的な海水浴客はビーチに人が多くてもそれほど気にしないが、サーファーは混雑を敬遠する傾向が強い。研究チームを指導したチャイ博士(観光経済学)の試算によると、サーファーは海に出かけるのに1人当たり平均6ドルをガソリン代またはバス代に消費。混雑を嫌って海に行かないサーファーの交通費だけで、経済全体で年間800万ドルのマイナス効果になるという。

研究チームは、サーファーの混雑を解消する対策として、①ビーチの駐車料金の引き上げ、②ビーチ税の導入、③人工サーフ・スポットの建設、を挙げた。チャイ博士は、このうちサーフィン可能なビーチの供給を増やす③が、対策としては有効だとしている。方法としては、人工リーフ(岩礁)の設置などがある。

GC南部商工会議所のゲイル・オニール会頭も人工サーフ・スポットについて「巨額のコストはかかるが、財源さえあれば素晴らしいアイデアだ」とABCに述べた。今回の研究結果はGC市のサーフィン運営計画諮問委員会に提出され、議論のたたき台となる予定。

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