W杯ブラジル大会、注目は?

FIFA World Cup

2014 Brazil

さぁ、盛り上がろうW杯ブラジル大会

 6月12日に開幕する2014 FIFAワールド・カップ(W杯)ブラジル大会。世界最大のスポーツの祭典、W杯の20回目の記念大会に世界32カ国が集いサッカー世界一を争う。ともにアジア代表として大会に出場する日豪両国代表の戦いをお馴染みの本紙特約記者の植松久隆が解説する。 文・植松久隆(スポーツ・ライター/本紙特約記者)

23人の侍―サプライズは大久保

日本代表のアルベルト・ザッケローニ監督は5月12日、ブラジルに臨む23人の日本代表選手を発表した。日本国内のW杯への盛り上がりは加速度的に高まっている。

日本代表のメンバー23人の選考の詳細は、日本国内のメディアがいろいろな形で言及しているので、ここで詳細を解説する必要はない。ただひと言だけ感想を述べるなら、「無難だな」という印象。大久保嘉人(川崎)の選出が“サプライズ”と盛んに報じられているが、彼の最近のできと結果から選ばない理由がなく、さほどの驚きはないのが正直なところ。

むしろ、大久保の活躍はチームメイトの中村憲剛とのコンビによるところが大きいだけに、ベテランで複数のポジションをこなせる中村が選出されなかったことの方がサプライズだった。海外組の中では、今季クラブで結果を出していた細貝萌(ヘルタ・ベルリン)の落選は、少なからぬ驚きをもって伝えられた。

悲願の8強進出なるか!?

W杯代表の23人は、5月21~25日の国内合宿(指宿)を経て、27日の壮行試合となるキプロス戦(埼玉スタジアム)に臨む。そこから最終合宿地であるアメリカのタンパに移動。そこで、コスタリカ、ザンビアと直前強化試合を消化した後に決戦の地・ブラジルへと入る。

日本は、本大会ではグループCでコートジボワール(日本時間15日)、コロンビア(同20日)、ギリシャ(同25日)と対戦。現実的な目標はベスト16、願わくば悲願のベスト8進出というのが日本の狙いだ。目標達成のためには、グループ・リーグ通過がマスト。そのためには、勝ち点を無駄にしない負けない戦いぶりが求められる。どの相手も決して楽な相手ではないが、日本の力を出し切っていけば、グループ・リーグ通過は不可能ではない。同組ではコロンビアの実力がやや抜けているので、それ以外の2カ国からできる限りの勝ち点を挙げることが非常に重要になる。

“死の組”に入ったサッカルーズ

日本よりも、一層厳しい条件下に置かれたのが豪州代表のサッカルーズ。彼らの入ったグループBは、スペイン、オランダ、チリと強豪ひしめく、いわゆる“死の組”。そのグループBで、自他ともに認める絶対的なアンダー・ドッグがオーストラリアだ。FIFAランキングで言えば、スペインが世界1位、オランダ8位、チリ12位に対し、オーストラリアは57位。この57位というランク、開催全32国中でカメルーン(59位)に続くブービーであり、あくまでも目安とはいえ、同組の3カ国との力差が歴然としていることを如実に示している。現実問題、死の組で勝ち上がるのはなかなか至難の業。国内随一の名将の誉れ高いアンジ・ポスタコグルー監督が、その手腕で何とかポジティブな結果を導き出すことを期待したい。

そのポスタコグルー監督は、昨年10月の就任以来、積年の課題である世代交代を推し進めつつ、W杯でも何とか結果を残すという難しいタスクに積極果敢に挑んできた。前主将で長年サッカルーズを引っ張ってきたルーカス・ニールに代表引退の引導を渡したことに象徴されるポスタコグルー監督の思い切った世代交代策の結果、代表候補の平均年齢は一気に若返った。27日に発表当初の30人から3人が削られ、ブラジル行きの飛行機に乗り込んだのは27人。さらに、この後、直前合宿を経て登録期限ギリギリで23人に絞られる。主力を欠く南アフリカ相手にピリッとしない内容の壮行試合から、どう立て直してくるか期待したい。

今回のW杯は、過去の大会同様に地上波のSBSで放映され、誰でも気軽に観戦できるのはありがたい。日豪両国の応援も含めて、4年に1度の世界最大のスポーツの祭典をぜひ心行くまで満喫してもらいたい。

日本代表 W杯登録メンバー

ポジション 背番号  氏名  所属
GK 1  川島永嗣  スタンダール・リエージュ(ベルギー)
GK 12  西川周作  浦和レッドダイヤモンズ(日本)
GK 23  権田修一  FC東京(日本)
DF 15  今野泰幸  ガンバ大阪(日本)
DF 22  吉田麻也  サウサンプトンFC(イングランド)
DF 6  森重真人  FC東京(日本)
DF 19  伊野波雅彦  ジュビロ磐田(日本)
DF 5  長友佑都  インテル(イタリア)
DF 3  酒井高徳  VfBシュトゥットガルト(ドイツ)
DF 2  内田篤人  シャルケ(ドイツ)
DF 21  酒井宏樹  ハノーファー96(ドイツ)
MF 7  遠藤保二  ガンバ大阪(日本)
MF 17  長谷部誠  FCニュルンベルク(ドイツ)
MF 16  山口螢  セレッソ大阪(日本)
MF 14  青山敏宏  サンフレッチェ広島(日本)
FW 4  本田圭佑  ACミラン(イタリア)
FW 10  香川真司  マンチェスター・ユナイテッド(イングランド)
FW 9  岡崎慎司  FSVマインツ05(ドイツ)
FW 8  清武弘嗣  FCニュルンベルグ(ドイツ)
FW 13  大久保嘉人  川崎フロンターレ(日本)
FW 11  柿谷曜一朗  セレッソ大阪(日本)
FW 18  大迫勇也  1860ミュンヘン(ドイツ)
FW 20  齋藤学  横浜F・マリノス(日本)
予備登録選手

GK  林卓人  サンフレッチェ広島(日本)
DF  駒野友一  ジュビロ磐田(日本)
DF  水本裕貴  サンフレッチェ広島(日本)
MF  中村憲剛  川崎フロンターレ(日本)
MF  細貝萌  ヘルタ・ベルリン(ドイツ)
FW  豊田陽平   サガン鳥栖(日本)
FW  南野拓実  セレッソ大阪(日本)
日本代表(グループC)試合日程(シドニー時間)

 6月15日(日)  コートジボワール戦  11AM~
 6月20日(金)  ギリシャ戦  8AM~
 6月25日(水)  コロンビア戦  6AM~
オーストラリア代表(グループB)

 6月14日(土)  チリ戦  8AM~
 6月19日(木)  オランダ戦  2AM~
 6月24日(火)  スペイン戦  2AM~

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