豪州ビザ最新情報/オーストラリアのビザ・ゴシップ その2

豪州ビザ最新情報

オーストラリアのビザ・ゴシップ その2

今月も引き続き、豪州のビザ・ゴシップについてです。

その1:TSSビザ開始

サブクラス457ビザは、3月18日から正式に新規の申請が不可となりました。その代わりに導入されたのが、サブクラス482(Temporary Skill Shortage/TSS)ビザです。

日本語に訳すと「短期技術職不足(解消)ビザ」となります。この新たな名称には、政府の意図と共に、このビザの目的を理解できます。それは、あくまでも短期間のみ、技術職として働ける労働力が豪州国内で見当たらない時に、その人材不足を解消するためのビザであることが強調されています。改正前に行われた移民局の広報担当による説明会では、「TSSビザは『サブクラス482ビザ』と呼ばないように」と強調され、「短期技術職不足(解消)ビザと呼ぶように」ということでした。

その2:捨てる神あれば拾う神あり

サブクラス457ビザの正式な廃止と同時に、豪州政府は新しいビザを試験的に今年7月から12カ月間だけ導入することを発表しました。

そのビザの名称は「グローバル・タレント・スキーム・ビザ」です。国際競争力を高めたい政府の願いから、世界中の有能な人材を国内に招くビザになるようです。詳細はまだ不明ですが、同ビザには以下の2種類のストリームがあるという発表がありました。

①既存事業ストリーム

同ストリームでは、過去2年で400万ドル以上の売り上げを出している株式公開会社が対象となります。そうした会社がスポンサーであり、18万ドル以上の年収が得られる仕事においては、永住権への移行が可能なTSSビザの申請が行えるそうです。年齢に関する控除措置も取られるため、シニア・エグゼクティブの方などに適したビザになるでしょう。

②新規事業ストリーム

このストリームは、STEM(「Science」「Technology」「Engineering」「Mathematics」の頭文字を取った造語)関連の事業の立ち上げの際に、必要な人材をTSSビザで確保しやすくするためのものです。上記の分野に関連する業種において、申請をしやすくするための特別措置が取られます。基本的には、それら関連分野における新規事業に関わり、3 年以上の実務経験を持つ人材がストリームの対象になるということです。そして、年齢控除並びに永住権への移行も可能となるということで、新規事業の人材確保が何かと難しくなってしまうTSSビザにおいて、こうした緩和は関連業界にとっては朗報と言えます。


清水英樹(Hideki Shimizu)
QLD州弁護士、ビザ・移民法政府公認アドバイザー(MARN9900985)。「フェニックス法律事務所」筆頭弁護士所長の他、移民ビザ専門コンサルティング会社「GOオーストラリア・ビザ・コンサルタント」、各種不動産売買手続き専門法律事務所「Conveyancing Home QLD」を経営する。

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