メルボルンで日本食レストランを経営しています。

ビザあれこれ

第5回
ビザあれこれ

豪州で暮らす私たちにとって切っても切り離せないのがビザの問題。そんなビザを巡るさまざまな疑問について専門家が分かりやすく解説する。

Q: メルボルンで日本食レストランを経営しています。日本語新聞の求人広告を見ると「スポンサー可」という表現をよく目にします。私も日本から寿司職人を1人呼び寄せて就労させたいと思っていますが、スポンサーとは何を意味するのでしょうか。移住省が設ける基本給与額を支給すればそれでいいのでしょうか。
(38歳男性=飲食店経営)

A: ここでいうサブクラス457長期就労ビザのスポンサーシップは、あなたの会社がスポンサーをする技術者とその家族のオーストラリア滞在中のすべての責任を持つこと、といっても過言ではありません。その理由は、スポンサーとなる会社が、移住省にスポンサーシップを申請する際に誓約する「スポンサーの義務」にあります。

例えば、退職後の技術者とその家族の日本への帰国費用はスポンサーが責任を持たねばなりません。例外を除き、移民規則が定める基本給与額以上の額を常時支給せねばなりません。1週間の就労時間が38時間を超える場合は、移民規則で定められた計算方法にて新たな基本給与額を算出して支払わねばなりません。また、スポンサーをした技術者が退職後、行方不明になって不法滞在をしていた場合、最大1万ドルの捜索・拘留・退去費用をスポンサーがオーストラリア政府に支払わねばなりません。

さらに、スポンサーをする技術者やその家族が公共病院で治療、通院あるいは入院をした場合、健康保険でカバーされる額以外の費用をスポンサーがすべて支払わねばなりません。健康保険の加入は義務ではありませんが、万一のことを考えると、スポンサーシップを提供する技術者とその家族を健康保険に加入させることをお薦めします。スポンサーが健康保険料を支払う義務はありませんので、スポンサーをする前に申請者と雇用契約を結び、両者同意の上で申請者とその家族に健康保険の加入を義務付けることもできます。

スポンサーシップが有効な間は移住省に常に監視されますので、スポンサーの義務を厳守せねばなりません。移住省による予告なしの職場訪問の可能性もあります。スポンサーの義務は法律です。違反した場合、スポンサーシップやビザがキャンセルされたり、将来スポンサーシップが申請できなくなる可能性があるのでご注意ください。


ビザあれこれ

飯田求(いいだ・もとむ)
Iida & Company Pty Limited

メルボルンで高校・大学卒業後、2002年10月から移住手続き認定代行業者として勤務。多種多様な就労・技術・家族・一時居住ビザや技術査定の申請代行実績を持つ。また、ほかの移住手続き認定代行業者にも専門的なアドバイスを提供している。
MARN 0213050 (移住手続き認定代行業者登録番号0213050)

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