4年前に日本で退職者ビザを取得しました。

ビザあれこれ

第7回
ビザあれこれ

豪州で暮らす私たちにとって切っても切り離せないのがビザの問題。そんなビザを巡るさまざまな疑問について専門家が分かりやすく解説する。

Q: 4年前に日本で退職者ビザを取得しました。最初の半年は息子夫婦がいるメルボルンに住んでいましたが、その後、私が日本で携わっているビジネスの関係で日本に滞在せざるを得ず、結局オーストラリアには1年半ほどしか滞在していません。そろそろビザが失効するので、新たに退職者ビザを申請して滞在を延長したいと思っていますが、何か注意すべきことはありますか。 (61歳男性=退職者)

A: 2回目から申請する退職者ビザについては、初めての申請時に証明した資産や収入の証明をする必要はありません。申請者が退職者ビザの発給条件を守っていて、健康に問題なく、人物審査を通過すれば取得できるものです。ビザ保持中は日本でもビジネスはできますし、オーストラリアでも1週間20時間までなら就労もできます。

注意すべき点は発給条件の1つ、健康保険の加入義務です。初めての退職者ビザ取得直前に1年分の民間医療保険に加入しているはずですが、その保険は今どうなっていますか。オーストラリアに滞在している間は1日も欠かさずその保険に加入していますか。日本の滞在が長いからという理由で途中で保険を解約してはいませんか。

パスポートに貼付されている退職者ビザのラベルの中央右に8501という番号があるかご確認ください。これは「オーストラリア滞在中は(移住省が認める)十分な健康保険に加入すること」というビザの発給条件を意味します。この条件を守っていないと、次の退職者ビザ申請時に発給条件違反で申請が却下される可能性が大です。

また、民間医療保険に継続的に加入していたとしても、途中で保険会社や保険の種類を変えたりしてはいませんか。初めてのビザ取得時に加入していた保険と異なる保険に加入した場合、それが移住省が認める十分な保険か否かも審査されます。審査の指標はメディケア(オーストラリア国籍・永住者が加入できる公的健康保険)です。退職者ビザ保持者は加入できないメディケアと同じ内容の民間医療保険であれば、その保険は十分な保険とみなされます。

このように、義務である民間医療保険加入の有無や保険の種類によっては退職者ビザが取得できない可能性がありますのでご注意ください。


ビザあれこれ

飯田求(いいだ・もとむ)
Iida & Company Pty Limited

メルボルンで高校・大学卒業後、2002年10月から移住手続き認定代行業者として勤務。多種多様な就労・技術・家族・一時居住ビザや技術査定の申請代行実績を持つ。また、ほかの移住手続き認定代行業者にも専門的なアドバイスを提供している。
MARN 0213050 (移住手続き認定代行業者登録番号0213050)

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