メルボルンでサブクラス457長期商用ビザにて就労しています。

ビザあれこれ

第8回
ビザあれこれ

豪州で暮らす私たちにとって切っても切り離せないのがビザの問題。そんなビザを巡るさまざまな疑問について専門家が分かりやすく解説する。

Q: メルボルンでサブクラス457長期商用ビザにて就労しています。来年ビザが失効するのですが、会社からスポンサーを続けるから、これからも働いてほしいと言われました。私もこの国が好きで、できれば永住したいと考えています。年齢的に個人で申請できる技術永住は不可能なので、雇用主の力を借りてサブクラス856雇用主指名永住ビザの申請を検討しています。移住省に電話で問い合わせたところ、年齢が年齢なので可能性は低いだろうということでした。やはり不可能なのでしょうか。自分で言うのもなんですが、オーストラリアに最近初めて導入された日本製の特殊なシステムの設計・構築技術を持っており、オーストラリア国内では私のような技術者は見つからないだろうと思っています。 (56歳男性=IT技術者)

A: 移民規則では、雇用主指名永住ビザの申請時にビザ申請者が45歳未満であることを条件付けています。しかし、例外が認められることもあります。

そもそも移民規則が申請者の年齢制限を設けているのは、経済的な理由からです。若ければ若いほど、オーストラリアに個人所得税を納める期間や国内の労働市場などで貢献できる歳月が長くなります。オーストラリア統計局によると、男性は平均64歳、女性は平均62歳で退職する意思があるという統計結果があります。45歳未満という年齢制限は、経済的な貢献と公的医療保険や年金などの支出のバランスを考えて、最終的にオーストラリアの国益となるよう設定されています。

雇用主指名永住ビザの審査において、移住省は45歳以上の申請者の年齢群と審査方法を4つに分けています。質問者の場合は55~59歳の年齢群に入るため、次の3つの項目において考慮されることになります。

①申請時の指定技術職が管理職、あるいは、学士号以上の資格を持ち専門教育や経験を必要とする職であること

②長い歳月をかけて習得した技術と経験が要求される職であること

③極めてまれで高度な専門技術が必要とされる職であり、なおかつ、雇用主が申請者よりも若い人材を見つけることが不可能であること(つまり、労働市場調査結果が必要とされます)

したがって、以上の3つの証明が無理なくできるようであれば、あなたにもビザ取得の可能性はあります。


ビザあれこれ

飯田求(いいだ・もとむ)
Iida & Company Pty Limited

メルボルンで高校・大学卒業後、2002年10月から移住手続き認定代行業者として勤務。多種多様な就労・技術・家族・一時居住ビザや技術査定の申請代行実績を持つ。また、ほかの移住手続き認定代行業者にも専門的なアドバイスを提供している。
MARN 0213050 (移住手続き認定代行業者登録番号0213050)

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