渡豪するためのビザの種類と「永住ビザ」「永住権」の違い

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Q 来年オーストラリアに初めて渡航しようと思っています。将来的には移住してみたいとも考えていますが、ビザの種類はついてどのようなものがあるのでしょうか。
(26歳会社員=男性)

A 最初にビザの種類について説明しますが、滞在期限によって大まかに「永住ビザ」と「一時滞在ビザ」の2種類に分かれます。そして、2種類のビザは滞在目的によって種類が分かれ、技術独立移住ビザ、就労ビザ、学生ビザ、観光ビザなど全体で約70種類に区分されます。

一般的に多くの人が取得する観光ビザや学生ビザ、ワーキング・ホリデー・ビザなどは、滞在期限があるので一時滞在ビザの仲間に入ります。技術独立移住ビザ、パートナー・ビザなどは滞在期限がないので永住ビザの部類に入りますが、初めて渡豪されるとなるとこれらのビザの対象となる可能性は低いのではないかと思います。そこで、オーストラリアへ渡航する目的を明確にし、そこに合ったビザを申請し取得するのが良いでしょう。現在、多くのビザはオンラインでの申請が可能です。

また、将来的に移住も検討されているということなので、「永住ビザ」と「永住権」の違いも説明したいと思います。

永住権は、永久にオーストラリアに住んでも良いという権利のことで、一度永住権を取得したらいつまでも滞在できます。一方で、永住ビザとはこの永住権を取得することができるビザのことです。例えば、雇用主指名ビザを申請し取得することによって永住権が取得できるので、雇用主指名ビザは永住ビザと言えます。

ただ、永住ビザを取得した方から「永住ビザを取得したのに5年の期限があった」などと相談を受けることがあります。「永住」なのになぜ5年の期限があり、5年ごとに更新しないといけないのでしょうか。これはつまり、永住権保持者でも国籍(市民権)はオーストラリアではないので、国外に出た場合には再入国に際してのビザが必要となる状況になります。もし、一生国外に行かないのでしたら再入国することはないので、ビザ更新の必要はありません。しかし、海外旅行をする場合は必然的に再入国することになるので、そのためのビザを保持していなければなりません。

この再入国のためのビザをレジデント・リターン・ビザ(RRV)といい、5年の期限があります。ただしRRVの申請条件は、このビザの申請時から過去にさかのぼって「5年の内2年以上オーストラリアに住んでいること」です。入国後、過去5年のうち合計滞在期間が2年に達すれば申請条件を満たせますので、それからRRVをオーストラリア国内で申請し取得できます。もしオーストラリア国外にいて、RRVの申請条件を満たすことができなければ、再入国できませんので、結果として永住権を失うことになります。これらの情報はすぐに必要とはなりませんが、「永住」が視野に入ってきた際にはぜひ参考にしてみてください。


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中澤 英世(なかざわ ひでよ)
YAustralian Visa & Education

 

旅行会社、英語学校、大学関連教育会社勤務を経て2002年より豪州政府認定ビザ・エージェントとなる。在豪25年の経験を生かし、留学・起業など幅広く相談に乗っている。

*オーストラリアで生活していて、不思議に思ったこと、日本と勝手が違って分からないこと、困っていることなどがありましたら、当コーナーで専門家に相談してみましょう。質問は、相談者の性別・年齢・職業を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)、ファクス(02-9211-1722)、または郵送で「日豪プレス編集部・何でも相談係」までお送りください。お寄せいただいたご相談は、紙面に掲載させていただく場合があります。個別にご返答はいたしませんので、ご了承ください。

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