永住権取得後、日本支社に転勤。レジデント・リターンが切れてしまった場合

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Q

2013年5月に永住権を取得した後、オーストラリアで就職しました。その直後に、就職した会社から日本支社に行くように言われ、現在に至ります。近々オーストラリア本社に戻る予定なのですが、レジデント・リターンが切れていることに気が付きました。過去5年のうち、時々仕事でオーストラリアの本社に戻るくらいだったので、直近で丸2年以上オーストラリアには滞在していません。もうオーストラリアに戻ることはできないのでしょうか。(20代会社員=女性)

A

今回のご相談内容は、「レジデント・リターン・ビザ」(Resident Return Visa/以下、RRV)に関するものになります。ご相談者の場合、条件によってはRRVが取れるかもしれません。

まず永住ビザが出ると、通常5年間は自由にオーストラリアを出入国できます。永住権そのものに期限はありませんが、この期間が切れた後に、更に海外に出る人は必ずRRVを申請する必要があります。5年のRRVをもらう条件として、申請からさかのぼって過去5年のうち合計2年以上オーストラリアに居住している必要があります。

もし上記の条件を満たさない場合、以下のような理由があれば1年間のRRVが出る可能性があります(他、3カ月間のRRVもあります)。

オーストラリアとビジネス的な深いつながりがある

上級管理職または自営業として、オーストラリアのビジネス経営に携わっていることが必要です。ペーパー・カンパニーではなく、実際に収入・利益を出している会社であることがポイントになります。また、そのビジネスがオーストラリア人の雇用を生み出しているのか、などもチェック項目となります。

オーストラリアと文化的な深いつながりがある

芸術、スポーツ、宗教などにおいて、オーストラリアとの強い関係性を証明する必要があります。永住権取得の際の内容に関連しています。

就職においてつながりがある

「オーストラリア国内で仕事が決まっている」「既にオーストラリアの会社の社員として仕事をしている」という証明が必要になります。

個人的なつながり

家族がオーストラリアに永住者として居住している、同国のコミュニティーと深い関わりがあるなど、同国と個人レベルで深いつながりがある場合に限ります。以前、オーストラリアに長期滞在していたといった滞在歴なども考慮されます。持ち家などの大きな財産があることなども有利になるでしょう。オーストラリア人の配偶者と一緒に海外に住んでいたというような場合も考慮されます。

これらの理由には、特にこうでないといけないという規定はありませんが、できる限りオーストラリアとの深い関係性を証明する必要があります。

ご相談者の場合は、オーストラリアの会社に勤務し、その会社の意向で日本に長期滞在していることから、その旨のサポート・レターなどを会社から出してもらえば、1年のR

RVが出る可能性は高いと思います。最近、この1年のRRVの審査が以前よりも厳しくなってきており、審査時間もかなり掛かるようです。必要な人は、早めに申請することをお勧めします。

上記は一般的なご案内となり、各個人へのアドバイスとしては使われるものではありません。ご自身の状況については専門家とご相談されることをお勧めします。

*オーストラリアで生活していて、不思議に思ったこと、日本と勝手が違って分からないこと、困っていることなどがありましたら、当コーナーで専門家に相談してみましょう。質問は、相談者の性別・年齢・職業を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)、ファクス(02-9211-1722)、または郵送で「日豪プレス編集部・何でも相談係」までお送りください。お寄せいただいたご相談は、紙面に掲載させていただく場合があります。個別にご返答はいたしませんので、ご了承ください。


西尾 彩子(にしお あやこ)
Australian Visanet

UTS並びにシドニー大学卒業。教育、流通、航空業界での経験を経て、永住権取得後、移民エージェントとなる。豊富な社会経験を生かした確実・丁寧なコンサルタントに定評がある

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