十分な経験や英語力がなくても働けるビザがあるって本当ですか?

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ビザ

Q

十分な経験や英語力がなくても働けるビザがあると聞きました。もうすぐワーキング・ホリデー・ビザが切れるので、何とか技術を磨き経験を積みたいと考えています。そのようなビザがあるのでしょうか。教えてください。(20代アルバイト=男性)

A

ワーク・ビザの法改正に伴い、一部賃金就労が認められている「トレーニング・ビザ」について、最近問い合わせが増えているので、ご説明します。

トレーニング・ビザ(サブクラス407)の目的として、①その職業で技術向上を目的として職場訓練を受ける「Occupational Trainee」、②専門的能力と技術向上のためのプログラムに参加する「Professional Development」の2つのカテゴリーがあります。2つに共通する申請条件は以下の通りです。

  • トレーニング・ビザのためのスポンサーを要すること
  • スポンサーによるノミネーションが認められていること
  • ビザ申請条件を満たしていること
  • 訓練を受けられる英語力があること(例:IELTS平均4.5以上)
  • 滞在できる十分な資金があること
  • 保険に加入していること
  • 健康であり犯罪歴がないこと
  • 18歳以上であること

また「Occupational Trainee」申請の条件として以下を満たす必要があります。

  • トレーニング・ビザ申請可能職業リストにある職業において、申請からさかのぼって2年のうち1年以上、フルタイムでの職務経験があること
  • 職場でのトレーニングが週30時間以上あること③学校などでの就学は30%を超えないこと

「Professional Development」での申請は、海外の企業で働いており、その国のサポートを得て、特別に作られたカリキュラムの下、教育機関で教育を受けることになります。

トレーニング・ビザを申請するには、「スポンサーシップ(会社の審査)申請」と「ノミネーション申請」が必要です。ワーク・ビザ申請と同じような段階ですが、スポンサーシップ申請は主に会社の業種がスポンサーする職業と関連があるかどうか審査されます。

ノミネーション審査では、3つのタイプがあります。①ビザ申請者の職業で資格習得と資格登録に必要な職場での職業訓練、②ビザ申請者の更なる技術向上のための職場での職業訓練、③海外の能力向上を促進する研修プログラムで、それぞれ最適なものを選び、審査を受けます。例えば、既に日本である業種の資格を持っている人が、オーストラリアの同業種の会社がスポンサーとなって更なる技術能力の向上を目的として短期滞在をするために申請できるのが、トレーニング・ビザです。

トレーニング・ビザ申請(申請料:285ドル)は、スポンサーシップ申請(申請料:420ドル)及びノミネーション申請(申請料:170ドル)の後に、オンラインで行います。

トレーニング・ビザでは、就業によって給料が与えられますが、あくまでも技術向上や資格取得が目的で働くためのワーク・ビザではありませんので、その点を注意する必要があります。

以上は、一般的な説明で、個々に対するアドバイスではありません。詳細は、直接移民局またはビザ・エージェントなどの専門家にお問い合わせください。

*オーストラリアで生活していて、不思議に思ったこと、日本と勝手が違って分からないこと、困っていることなどがありましたら、当コーナーで専門家に相談してみましょう。質問は、相談者の性別・年齢・職業を明記した上で、Eメール(npeditor@nichigo.com.au)、ファクス(02-9211-1722)、または郵送で「日豪プレス編集部・何でも相談係」までお送りください。お寄せいただいたご相談は、紙面に掲載させていただく場合があります。個別にご返答はいたしませんので、ご了承ください。


中澤 英世(なかざわ ひでよ)
Australian Visa & Education

ビザ申請代行業者(登録番号MARN:0213098)。旅行会社、英語学校、大学関連教育会社勤務を経て2002年より豪州政府認定ビザ・エージェントとなる。在豪25年の経験を生かし、留学・起業など幅広く相談に乗っている。

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