永住権取得から5年後、日本に異動命令が。永住権は保持できますか?

Q 永住権を取得してからもうすぐ5年が経とうとしておりますが、永住権取得直後に日本支社への異動辞令が出てしまい、以来日本在住のため、現在再入国ビザ申請のための「過去5年のうち2年間のオーストラリア居住」の条件を満たしていません。このような場合でも、永住権を保持することは可能でしょうか。
(39歳会社員=男性)

 

A すべての永住ビザは、オーストラリアから出国してその後オーストラリアに帰国する予定がない場合には更新などの必要はなく、そのまま永久的にオーストラリアに滞在が可能です。しかし、永住ビザ保持者がオーストラリアと他国間を行き来する、あるいはしていた場合には、永住権保持のために再入国(永住)・サブクラス155ビザの取得が必要となり、その際、永住ビザ有効期間の5年目の時点でその過去5年間のうち最低2年間はオーストラリアに居住していた事実を証明しなくてはなりません。

質問者の場合は、この「過去5年のうち最低2年間のオーストラリア居住」という条件を満たすことができないため、このケースで通常使用される、5年間有効な再入国ビザを取得することができません。しかし、その代わりに、1年間有効の再入国(永住)ビザ・サブクラス155を取得することが可能です。その際には、オーストラリアとの密接な絆(オーストラリア国内企業と雇用関係)を証明する必要があります。
 この質問者のケースで移民省へ提出する必要のある書類は、具体的には下記のようなものが挙げられます。

・オーストラリア国内企業との雇用契約書
・オーストラリア国内企業の会社登記簿(Business Register)
・オーストラリア国内企業の会計報告書
・オーストラリア国内企業発行のリファレンス・レター
・ポジションの詳細(場合により)
・給与明細(場合により)、など。

上記はビジネスでの密接な関係証明の場合で、これ以外にも、そのほかのオーストラリアとの密接な絆(文化的あるいは個人的)が証明できる書類であれば、有効に働きます。

上記のようなオーストラリアとの密接な絆がない場合、下記のような方法もあります。

・永住ビザが失効する前にオーストラリアへ帰国し、そのまま「過去5年のうち2年のオーストラリア居住」条件を満たすまで、オーストラリアから出国せず、条件を満たした時点にて、再入国(永住)ビザ・サブクラス155を移民省に申請し取得する

・オーストラリア国外にいる間に永住ビザが失効し、「過去5年のうち2年のオーストラリア居住の事実」の条件を満たすことができない場合には、3カ月有効の再入国(永住)ビザ・サブクラス157を移民省申請の上取得する。有効期間中にオーストラリアへ帰国し、「過去5年のうち2年のオーストラリア居住」条件を満たすまで、オーストラリアから出国せず、条件を満たした時点にて、再入国(永住)サブクラス155ビザを移民省申請・取得。

なお、上記は現行の移民法規を基にした一般的なご案内です。考え得る有効な手段の一例として挙げていますが、必ずしもすべてのケースに当てはまるとは限りません。上記ビザ申請を検討中の人は、移民コンサルタント、あるいは移民省(Department of Immigration and Border Protection /DIBP)へお問い合わせいただき、申請資格について個々に精査することを、強くお勧めします。


Tony Min (トニー・ミン)
スタッフソリューション・オーストラリア

移住手続認定代行業者登録番号(Migration Agent Registered Number): MARN 1068924
ニュージーランド政府公認移民アドバイザー(Fully licence Immigration Adviser in NZ) IAAライセンス番号: 201100349
オーストラリア移住協会 (Migration Institute of Australia)会員番号:MMIA 4556
Justice of the Peace (JP 199217)

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