豪州不動産事情/2020年以降の不動産に関する動向

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第92回
2020年以降の不動産に関する動向

昨年5月に行われた総選挙をきっかけに、オーストラリアの不動産市場は驚異的な回復を遂げています。オーストラリア準備銀行の利下げが2019年には合計3回も実施されました。それにより、ローンへのハードルが下がり、不動産も再び動き始めました。より多くの投資家が動けば、市場は更に後押しされるでしょう。オーストラリア準備銀行が追加利下げを実施するのでは、という予測も多く、それにより20年の不動産回復に拍車が掛かるのではないでしょうか。

(出典:ANZ銀行)
(出典:ANZ銀行)

住宅の需要については、引き続き増加していくと予測されています。人口増加の継続は不動産市場を支える重要な推進力であり、今後3年間で年間平均24万3,000人の増加が予測されています。供給については、18~19年の新築住宅建築の承認は19パーセント減少し、住宅完成予測数は20~21年で16万3,500軒に減少する可能性があるそうです。この住宅供給数は、圧倒的に住宅の潜在需要を下回っています。シドニーやメルボルンというオーストラリアの都市部では、既に住宅供給数が需要に追いついておらず、家賃が上昇していましたが、更にそれが進んでいく可能性がありそうです。

不動産価格の回復については、調査会社のムーディーズ・アナリティクスによると、シドニーとメルボルンの不動産市場は20年に最高のパフォーマンスを発揮する住宅市場になるのではないかと予想されています。ANZ銀行は、最近住宅価格の成長予測を修正し、20年には全体の不動産価格が6パーセント近く上昇するとしています。その他いくつかの調査会社からも、それぞれの上昇数値は、シドニーでは7~14パーセント、メルボルンでは7~15パーセントと予測されています。(参考:ムーディーズ・アナリティクス、SQM Research)


スターツ・インターナショナル・オーストラリア
代表取締役
寺田環

NSW州、VIC州不動産業者免許(フル・ライセンス)所持

新着記事

新着記事をもっと見る

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る