「現在の流行はコロナウイルス新種G株」の論文

ヨーロッパからアメリカ、オーストラリアにも伝播

 コロナウイルスに関する最新の研究論文は、「現在広がっているコロナウイルスは最初に中国湖北省武漢市で発生したD株よりもより感染力の強いG株」としており、オーストラリアでもすでにG株の感染が広がっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 各国の有数の研究グループは、世界的に蔓延しているコロナウイルスは、中国湖北省武漢市で発生した株から突然変異した第二の株であり、最初の株に比べて感染力も伝播力も強く、最初の株よりもさらに速く遠くまで広がることができたとの結論に達した。

 この株は「SARS-CoV-2 G株」と名付けられており、最初のSARS-CoV-2 D株感染で身につけた免疫や、D株を基にして開発されているワクチンなどが効かない可能性が恐れられている。

 この論文はまだ査読が済んでおらず、ウイルス学や疫学の専門家の間でも、「画期的な研究」と評価する者もいれば、「突然変異した新株が感染力が強いという評価はまだ証明されておらず、あくまでも慎重に受け止めるべきだ」という意見もある。

 このG株は、ヨーロッパで猛威を振るい、アメリカ合衆国のほとんどの州に広がり、オーストラリアを含めた多数の国で既に多数派を占めている。

 この新説に対して、ポール・ケリー連邦副主席医務官は、「新種の株ということは予想しなかったわけではない。感染力が強いかどうかということでは、動物からヒトに広がるウイルスがヒト・ヒト感染するようになった場合にはよく起きることだ。時間が経つにつれて感染力が強まり、同時に軽い症状に変化していくという道を通るのが一般的だ」と語っている。

 コロナウイルス陽性者6,000人ほどから採種したウイルスのゲノムを解析していた研究グループは、「世界的蔓延の初期のうちにそれほど劇的な進化を遂げることができたというのは驚きだ」と発言している。

 この論文は、急いで全世界の科学界に伝えるため、学術誌で査読を受ける前に独自のペーパー・オンラインで発表したもの。
■ソース
Researchers find new coronavirus strain ‘more contagious’, potentially impacting COVID-19 vaccine search

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