NSW州南部オルバリーの18歳、テロ容疑者逮捕

ネオナチ思想やテロ呼びかけ、爆発物材料準備

 12月9日、NSW州警察は、州南部オルバリーの18歳の男をテロリズム防止法違反容疑で逮捕した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 男は白人優越主義のネオナチ、反ユダヤ主義思想を抱いており、大勢を犠牲にするテロ事件に加わりたいと望んでいる、とされている。

 また、他の者にもテロ活動を煽動した他、爆発物製造材料を買い集めようとした容疑があがっている。

 警察は、「一般にコロナウイルス・パンデミックでインターネットをブラウズする時間が増えたことから、『極右の脅威が大きくなる』結果になった」と発表しており、連邦警察(AFP)とNSW州警察の合同捜査は8月から内偵を始めており、AFPの対テロ捜査班のスコット・リー副長官は、「今日逮捕した容疑者は、極右思想を抱いており、特にネオナチ、白人優越主義、に強い関心を持っていた」と発表している。

 また、男は、ソーシャル・メディアやアプレットを使って過激思想支持を表明し、一般社会を標的とするテロ活動をすることを呼びかけていた。

 リー副長官は、「この容疑者の逮捕に踏み切ったのは、今日の朝まで、その挙動がますますエスカレートしてきたからだ。ほんの2,3日前には、大量殺傷事件を支持するなど発言がエスカレートしており、この容疑者がそのような事件に加わる可能性が大きいと判断した。今朝早く、容疑者のソーシャル・メディアへの投稿に、海外で起きた大量殺傷銃撃事件を支持する内容があった」と発表している。

 ただし、NSW州警察のテロ防止特殊戦術グループ司令のマーク・ウォルトン副長官は、「逮捕まで、具体的な犯行計画はなく、現在も一般社会に危険はない」と発表している。

 州警察の発表によれば、「容疑者のティーンネージャは、人間や人間の集団に対する暴力を煽動した行為とテロリズムを唱導した行為の2つの容疑で起訴される見込み」になっており、有罪が確定すれば2つの容疑を合わせて懲役最高12年が科せられる。

 ティーンネージャが過激思想に惹かれた動機として、ウォルトン副長官は、「一般社会からの心理的な隔絶が考えられる。そこで何か存在理由を見つけ出そうとしたのだろう。また、英雄崇拝的傾向がある。また、自分とは違って見える非白人、移民、ユダヤ教徒やイスラム教徒に対する極端な考えを持っている。また、コロナウイルス・パンデミックで外出することが難しくなって、インターネットで時間を過ごすことが増えたことも原因になっていると考えられる」と語っている。

 クリスティナ・ケネリー連邦労働党議員が「極右派の脅威が高まっているのにファイブ・アイズ5か国で極右派をテロ・グループに指定していないのはオーストラリアだけだ」と発言したのを受け、ピーター・ダットン内務相が、オーストラリア国内の極右運動調査委員会設立に同意した。
■ソース
Albury man, 18, expected to be charged with terrorism offences and had ‘neo-Nazi’ views, police say

    日豪プレス キレイになろう特集 テイクアウェイ特集2020

新着記事

新着記事をもっと見る

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る