NSW州の医療従事者接種義務化猶予期限迫る

12%が未接種で大規模な配置転換で混乱も予想

 9月15日付シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)は、NSW州の医療従事者にはコロナウイルス・ワクチン接種が義務づけられており、9月末までに少なくとも1回は接種を受けなければならない。しかし、12%が未だに未接種のままであり、期限を過ぎると、未接種医療従事者は患者と直接接することのない部門に配置転換される可能性も出て来た、と伝えている。

 医療従事者は接種最優先順位に指定されており、2月から充分な時間的余裕もあったことから、接種拒否とみられることになる。また、12%の医療従事者を現場から移すことで病院に混乱が起きることも懸念されている。

 NSW州保健局が雇用する医療従事者は140,000人にもなり、2月に連邦が接種計画を開始した時から半年以上が過ぎて充分な時間があったにもかかわらず大勢が接種を受けないままになっている。

 9月14日には、ホットスポットになっているシドニー都市圏西部保健管区(LHD)職員に電子メールが届き、同管区では2000人近い医療従事者がまだ接種を受けていないとしている。

 州公立医療機関の医療従事者のうち81%が2回の完全接種を受けており、7%が最初の1回のみ、残りの12%が未接種となっている。

 NSW州では、学校教職員、保育士もワクチン接種が義務づけられており、11月8日が期限になっている。また、ホスピタリティ業界労働者も10月中旬に同業界の休業命令が解除されるまでに2回の完全接種が義務づけられている。

 9月15日、記者会見に立ったグラディス・ベレジクリアンNSW州首相は、「州政府は、特定職種の接種義務について期限を堅持する。医療機関で人の健康を預かる現場では期限までにワクチン接種を受けなければならないということは以前からはっきりと示していた。容易な問題ではないが、最初に言明した通りに事を進めていかなければならない」と語っている。

 また、ケリー・チャント主席医務官は、「医療労働者は、患者の利益のため、高い接種率を実現するだろうと信じている」と語っている。

 NSW州保健局の調査によると、6月中旬のアウトブレーク発生から8月28日までに医療労働者は351人が感染しており、救急隊員のパラメディックスも7人が感染している。

 また、医療労働者労働組合(HSU)のジェラード・ヘイズ書記長は、「9月30日までに接種を受けない医療従事者は、解雇か、配置転換か、帰休か? そのの処遇を明確にしなければならない」と語っている。

 セーラ・ミッチェル州教育相は、「期限までに正当な理由なく2回の接種を受けなかった教職員は解雇の可能性もある。そのような事態をできるだけ避けたいが、生徒と学校教職員の安全を最優先しなければならない」と語っている。

 また、ベレジクリアン州首相は、ホスピタリティ業界について、「接種率が70%に達した時に経済を再開することを決めている。その時に接種を受けていなければ、再開に参加することはできない」と語っている。
■ソース
Future of health workers uncertain as thousands remain unvaccinated ahead of deadline

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