VIC州首相、2日連続「接種義務化反対」暴力を批判

労組・建設業界は政府の建設現場作業停止命令支持

 VIC州政府は、9月20日には建設林業海運エネルギー労組(CFMEU)傘下の建設労働者グループと称する群衆がCFMEU本部前で暴れ、本部建物前面を破壊し、翌21日にはさらに大勢の群衆が都心部から自動車道になだれ込み、自動車道の通行を止めるなどした上、警備の警官隊と衝突した。

 CFMEU、豪労働組合評議会(ACTU)、ビル・ショーテン元労働党党首らに加え、ダニエル・アンドルーズVIC州首相も、群衆がドナルド・トランプ前米大統領の名前の旗を掲げるなどする一方でCFMEU組合旗が見当たらないとして、この群衆は労組とは無関係の極右や反ワクチン派の暴徒と非難している。

 9月21日付ABC放送(電子版)が伝えた。

 現在の大メルボルン地域を中心とするコロナウイルス・デルタ株アウトブレークで建設現場を介した感染がかなりの率を占めることから、建設労働者を対象に9月末までに最低1回はワクチン接種を受けることを義務づけた。

 これに対して不満を持った反ワクチン派の建設労働者が9月20日にCFMEU前に押しかけ、説得に当たったジョン・セツカCFMEU書記長に物を投げるなどの暴力行為を繰り返し、出動した警官隊がゴム弾を発射するなどして鎮圧した。

 20日の暴動直後、VIC州政府は、建設現場の安全のため、2週間の建設現場ロックダウンを命令、労組も建設企業団体も、現在の状況では致し方ないとして、政府の命令を支持している。

 21日には約2,000人の群衆が都心部を行進し、メディアの取材陣に暴力を振るうなどした。さらに、反ワクチン・スローガンを叫びながら自動車道に侵入したため、警察は、ウェスト・ゲート・ブリッジを閉鎖した。

 群衆の一部は「ワクチン強制に反対するCFMEU労組員と名乗っているが、どの労組も極右過激派がこの抗議行動を準備したものだとしている。

 ウェスト・ゲート・ブリッジから都心部の街路に戻った群衆に対して、阻止線の機動隊が催涙弾やゴム弾を発射したと伝えられている。

 VIC州警察のシェーン・パットン長官は、「警備には500人ほどの警察官が出動していたが、2,000前後の暴徒を食い止めることはできなかった。群衆は顔を隠し、組織の旗も持たず、乱暴狼藉を働くばかりで、一人では何もできない卑怯者ばかりだ。今日の衝突で警察官3人が負傷した」と発表している。

 また、22日も同じような群衆が集まるとの情報が入っており、警察官を増員して警戒すると発表している。また、これまでに主席医務官命令違反などで62人を逮捕、罰金通告を手渡した。また、暴動参加者捜査を進めていき、この行為の責任を取らせると語っている。

 アンドルーズ州首相は、「メルボルンでこの2日間のようなおぞましい行為を繰り返すことは何の言い訳もできない。暴力行為や破壊行為でコロナウイルス患者を減らすことはできず、いたずらにウイルスをばらまくだけだ」と非難している。

 VIC州政府は、8月初め以来、154箇所の建設現場を通して広まったコロナウイルスのアクティブ感染は337人にのぼっている。立ち入り検査でも建設現場の半数は安全基準を満たしておらず、公衆衛生の見地からもシャットダウンせざるを得ないと発表している。
■ソース
Andrews condemns ‘terrible behaviour’ as protesters storm through Melbourne’s CBD

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