バージン・オーストラリア社、最後の頼みの綱要請

コロナウイルス禍の運航停止で経営逼迫

 バージン・オーストラリア社は破産寸前の状態にあり、このままでは任意管理手続きも避けられない。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 同社はすでに50億ドルの負債を抱えており、同社のパイロットは政府の14億ドル緊急援助を求めているが、スコット・モリソン連邦政府は同社救済を差し控えており、NSW、QLD両州は援助の代償としてそれぞれ自州の空港に本部を留めること要求している。一方、信用機関はいずれも同社の格付けを引き下げ、債務不履行もありえると見ている。

 同社の役員会は4月20日夜に集まって同社の将来を決定する予定になっており、今週中に管理者が指名されるとすればデロイット社になると見られている。

 2001年にはアンセット社が破綻しており、代わりの航空会社が現れるまでに何年も要している。当時、バージン・ブルー社(現バージン・オーストラリア社)は9機の機体は用意し、運航を始められる体制にあったが、十分な訓練を受けたパイロットが不足していた。

 同社のジョージ・ケイリス機長は豪州航空パイロット組合(AFAP)の副議長を務めており、当時を回顧して、「バージン・オーストラリア社が40機を所有するまでに5年を要した、また70機になるのに12年を要した。新しい機体が到着しているのに訓練を受けたパイロットが揃わないため、機体はターマックに取り残されたままだった」と語っている。

 同社は、コロナウイルス蔓延の影響でほとんどの路線が運航停止になっており、約8,000人から1万人近い社員が一時帰休になっている。

 ケイリス氏は、「約1,400人のパイロットがバージン・グループに残っているがそのほとんどが無給で一時帰休状態にある」と語っている。

 しかし、連邦政府が14億ドルの緊急援助を行うことはほとんど絶望的と見られている。
■ソース
Virgin Australia pilot calls for a last-minute lifeline as company approaches insolvency

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