コロナウイルスでメガリットルのビールを廃棄処分に

パブ、クラブの長期営業停止で賞味期限経過

 コロナウイルス蔓延対策の社会規制でパブやクラブが1か月以上も営業停止しており、タップから直接グラスに注ぐケグ入りのビールが何百万リットルも廃棄処分の憂き目にあっている。特に小規模なブティック・ビールで被害が大きいとされている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 大手ビール会社は工場構内に浄化施設を持っており、再処理でビールをバイオガスなどに変えることも自社内でできるが、ケグから瓶詰めするにもまた多額の経費がかかるため現実的ではないとブティック・ビール経営者は語っている。

 ビール評論家のマット・キルケゴール氏は、「何百万リットルものビールがケグの中で熟成が進んでしまっている。ケグのビールが賞味期限があるとは気がつかないことだが、現実に商品寿命はかなり短い。売れなかったビールは残念ながら下水に流される可能性もある。オーストラリアらしからぬ心痛む話だし、ハイウェイでトラックが転覆してビールがこぼれるよりつらい話だと思う」と語っている。

 ABC放送の推算では、ビール会社は、ケグ9万樽、スクーナーのグラスに換算して1,000万杯にもなるビールを空にしなければならない。

 カールトン、ユナイテッド・ブリュワリーズ両社は、未使用のケグに対してはパブやクラブに返金しており、また、ケグから瓶に移し替えられるよう、空き瓶を提供することもある。

 キルケゴール氏は、「大手ビール会社は今すぐにビールを処分してしまえば節税が可能だ。ビールの税金は大きいから、後々に売ろうと考えて倉庫に保管しておくより、廃棄処分して税金を返してもらう方が被害が軽い」と語っている。

 NSW州ユララにイングランド醸造会社を持つベン・ライランズ氏は、「ビールは捨てるか売るかしかない。中間はない。小さなビール会社なら下水に流すところも多いのではないか。会社はビールをつくるために多額の投資をしている。だから、それを捨てなければならないというのは非常につらいことだ」と語っている。

 
■ソース
Stale beer reaching use-by date goes to waste as pubs and clubs remain closed due to coronavirus restrictions

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