ルーカス・ハイツの研究用原子炉で放射能汚染か

医療用アイソトープ製造施設で再度事故

 国内で唯一の原子炉は、シドニー都市圏南部のルーカス・ハイツ研究用原子炉施設で、ここでは医療用などのアイソトープを作っている。ここで放射性物質漏洩による放射能汚染事故があり、「現場の安全手順を直ちに見直すよう」勧告する報告書が発表されたその週に再び放射の汚染が危惧される事故が起きている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 Australian Nuclear Science and Technology Organisation (ANSTO) は、作業員5人が被爆したことを明らかにしているが、いずれも被曝線量は胸部X線以下で許容量を超えていないとしている。

 ANSTOは声明を発表し、「被曝線量はARPANSAの定める許容線量を超えておらず、また、規制官庁への迅速な届け出が義務づけられている線量の事故はこの施設内ではまったく起きていない。ANSTOが規制官庁に通告しているのは単に儀礼的なものだ」と述べている。

 しかし、全豪製造労働組合(AMWU)は、ABC放送の問い合わせに対して、「23号棟の産業用制御室で作業をしていた5人の職員が空気中のヨード同位体に汚染された」と伝えている。

 AMWUは、「職員1人は甲状腺スキャンを受けており、また、1人はひげが同位体で汚染されていたため、ひげの一部を剃らなければならなかった」と発表している。

 昨年、職員1人が放射性物質に被曝した事故があり、それを受けて調査が行われていた。報告書では、老朽化した設備は現代の原子力安全基準を満たしておらず、交換しなければならないとしている。

 これに対して、労組は、「今回の汚染は、施設内の職員の安全を守ることに全面的かつ繰り返し失敗してきた結果だ」と述べている。
■ソース
Lucas Heights nuclear reactor in another contamination scare amid calls for safety review

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