2019年のロマンス詐欺被害総額2,860万ドル

弱みにつけ込み、取り締まりも難しく増加の一途

 オンラインで被害者と親しくなり、油断させて金を巻き上げ、行方をくらますロマンス詐欺の被害が増加の一途をたどっている。2019年にはオンライン・ゲームを狩り場にして被害者に接近するようになった。

 消費者保護機関の豪州競争消費者委員会(ACCC)に入った被害届出によると、2019年のデート・ロマンス詐欺事件は4000件近くにのぼっており、被害者は平均$19,000をだまし取られており、中には被害額100万ドルという事件もある。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 ACCCのデリア・リッカード副委員長は、「最大の被害は、TinderやMatch.comなどのオンライン・デート・サイトまたはフェースブックやインスタグラムなどのソーシャル・メディア・サイトなどを利用した詐欺事件だが、2019年の特徴として、これまでWords with Friendsのオンライン・プレヤーが狙われていたが、最近はゲームのサイトにも広がっており、ゲーム・サイトでの被害総額がオーストラリアだけで60万ドル弱に達している。

 リッカード副委員長は、「それらのサイトではプレヤーは恋愛やロマンスを求めておらず、それが逆に被害者がガードを下げる原因になっている」と語っている。

 また、年を追うにつれて、被害者の数も増え、金銭的な被害も大きくなっている。おそらく、詐欺師が狙いやすいことに気づいて集まってきているのだろう。2018年にはロマンス詐欺の通報が3981件あり、被害総額は2,460万ドルに達していたと語っている。

 また、過去の詐欺犯が金を入手する方法として、オンライン銀行や電信送金経由で被害者から送金させるケースが多かったが、最近では総額の3分の1程度になっており、iTunes、Steam、Google Playギフト・カードからBitcoinのような暗号通貨などに広がっている。

 ロマンス詐欺はACCCのScamwatchに報告される詐欺事件全体の5分の1程度だが、現在、増えている詐欺の手口はニセ・ビジネス・インボイスだとしている。

 リッカード副委員長は、「バレンタイン・デーは詐欺犯がとりわけ活動的になる時期だ。相手を騙すために花を贈ったり、ちょっとした贈り物をすることもある。詐欺師は相手の信頼をつかむためにはあらゆる苦労を惜しまない。しかし、最終的には金を求める。ビジネスや手術で金が必要になったと言い始める。男の詐欺師なら、離婚したばかりだとか子供を抱えて妻に先立たれたとか、手術しなければならないとかの口実を設けてくる」と語っている。
■ソース
‘Cat and mouse’: Romance scams a $28.6m problem and growing

新着記事

新着記事をもっと見る

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る