豪連邦政府、イランを渡航禁止地域に指定

「すべての国を渡航禁止にすることは不可能」

 2月29日、オーストラリア連邦政府は、イラン発の外国人旅行者のオーストラリア入国を禁止すると発表した。オーストラリア国籍者と永住権者は入国後14日間は自宅隔離しなければならない。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この措置は、イラン国内のコロナウイルス発症者と死者の急拡大に対応したもので、中国本土に対する措置に続いて2か国めとなる。

 グレッグ・ハント保健相は、この措置の発表時に、「イラン国内のコロナウイルス感染者数は発表されている数よりもはるかに多いと思われる」と語っているが、イランはこれを否定している。さらに、イラン発の外国人は2週間以上、イランとオーストラリア以外の国に滞在した後でなければオーストラリア入国を認められない。

 また、ゴールド・コーストではイランから帰った女性が検査で陽性と判定されている。

 イランは、コロナウイルス感染者を388人、死者を34人と発表しており、中国国外ではもっとも死亡率が高くなっている。しかし、イギリスのBBC放送はイラン病院筋の情報として、イラン国内のコロナウイルス感染による死者は200人を超えるのではないかとしている。

 ハント保健相は、「残念ながらイランは非常に独特な性格をしている。死亡率では中国国外では最大となっているが、現段階で発見されていない患者が大勢いると考えられる。従って、その人達はイランを出国するときにも発見されない可能性が高い」と語っている。

 2月28日夜、QLD州保健当局は、24日に帰国した63歳の女性美容師は帰国時には何の症状もなかったが、27日にコロナウイルスの症状を見せ始めて、検査の結果、陽性と判定され、オーストラリア国内のコロナウイルス陽性患者は23人になった。

 そのため、当局では、ゴールド・コーストのサロンで女性美容師からフェーシャル・トリートメントを受けた40人ほどの客に連絡を取るべく急いでいる。

 連邦政府のブレンダン・マーフィ主席医務官は、渡航禁止措置が他の国にも適用されるのではないかとの見通しを否定し、「感染の広がった国をすべて渡航禁止にしているとオーストラリアを隔離することになる。そんなことは不可能だ」と語っている。
■ソース
Australia announces Iran travel ban amid COVID-19 coronavirus outbreak

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