シドニー水源貯水池で放流始まる

渇水から一転して洪水の危機に

 昨夏、上水道使用規制が敷かれていたシドニー都市圏の貯水池は秋以後の雨でほぼ満水になっており、既に一部のダムで放流を始めている。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 WaterNSWのデータによると、NSW州東部全域で大雨が降り続いており、1週間で10%、2.53億トン増水している。

 シドニー都市圏の上水道の80%を担っているワラガンバ・ダムの場合、2016年7月に大量放流しているが、昨夏には水位が貯水容量の40%まで下がったこともある。今は貯水容量の95%になっている。

 また、アッパー・ネピアン川のネピアン・ダムも1週間で貯水容量の4分の1ほど増えており、既に放流を始めている。ショールヘイブン川のタロワ・ダムもすでに1日に3.75億トンの放流を始めている。

 わずか半年で貯水量が40%から80%に増えたことで、グラディス・ベレジクリアンNSW州政権は水道使用規制を解除し、さらにはカーネルの脱塩淡水化施設の規模倍増計画も延期することができた。

 ワラガンバ・ダムの現在の貯水量が貯水容量の95%ということで本来なら放流の必要はないが、WaterNSWは、「今後さらに大雨が予報されており、大雨のさなかに放流しなければならなくなる事態を避けるため、貯水量に余裕をつくっておかなければならない」と発表している。

 ただし、「今週予想されている雨量はかなり引き下げられているが、それも今後再び変更される可能性がある」としている。

 気象庁(BoM)のオレンカ・デュマ予報官は、「現在東進している強い寒冷前線が週末頃にはNSW州東部に達する見込みで、この寒冷前線では大雨は予想できず、熱帯の湿った空気が流れ込み、雷雨をもたらすと思われる」と述べている。

 また、2020年9月から11月にかけては、例年を上回る降水量の確率が65%以上としている。
■ソース
Sydney dams start to spill after a saturated six months

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