連邦政府、パンデミック緊急対応計画発動

病院、血液銀行、医療器具などを管理指令

 オーストラリア連邦政府は、差し迫っているコロナウイルスのパンデミックに備えて緊急対応計画を発動した。この計画により、ワクチン開発を優先し、政府が必要と判断すれば病院、血液銀行、医療器具供給、遺体安置所などに指示を与えることができるようになる。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 この計画は「COVID-19計画」と名付けられており、世界各国の首脳やバイオセキュリティの専門家が、「パンデミックは今や不可避」と唱えている現在、大規模なコロナウイルスの蔓延が起きた場合の戦略を記載している。

 この計画書は、予防的な緊急パンデミック関係法制を定め、疫病を抑制するすべての活動の最高責任者として首相に必要な権限を与える法的基礎を与えており、「新型コロナウイルスの大発生はオーストラリアにとっても重大な危機であり、相当な疾病率と死亡率を引き起こす可能性があり、ひいてはオーストラリアの社会、経済に重大な障害をもたらす可能性がある」としている。

 また、計画には、疾患の重症度と広がりの速さによって医療機関が直面することになる仮定のシナリオを最善から最悪まで3種が列挙されている。

 重症度が低ければ2009年のH1N1インフルエンザ大流行に似た結果になり、保健当局がコロナウイルス専門クリニックを指定し、不急の医療行為は停止、新規にパンデミック法が発動される。

 一方、重症度が高ければ最悪シナリオになり、1918年にオーストラリアの人口の3分の1が罹患し、世界で5,000万人から1億人が死亡したといわれるスペイン風邪以来見なかったような規模の世界的な大流行になる。
■ソース
Virus emergency blueprint: Australia pulls trigger on pandemic plan

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