モリソン連邦首相経済復興努力を約束

4月1か月で国家財政は180億ドルの損失

 5月29日、スコット・モリソン連邦首相は、コロナウイルス・シャットダウンで多くの事業所が営業を停止したり、売り上げが減るなどして企業、個人の所得税収が大幅にへったため、4月1か月で国家財政は180億ドルの損失を出した、と発表し、さらに、今後は経済復興に努力し、国民が仕事に復帰できるようにすると約束した。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(SMH、電子版)が伝えた。

 さらに、中銀(RBA)も打つ手がないことから、連邦政府が州政府と協力してインフラストラクチャと輸送のプロジェクトの前進に尽力し、雇用を増やすよう努力する、と語った。この日、コロナウイルス危機期間中でちょうど20回目の全国閣僚会議の後に記者会見した。

 今週初めにはフィリップ・ロウRBA総裁が、「失業率は6月までに10%に達するだろう。失業率を引き下げる作業は長期戦を覚悟しなければならず、政府が早期に経済支援をやめてしまうのは間違いだ」と警告していた。

 5月29日に連邦金融省が発表した統計数字によると、10年以上かけてようやく初めて財政黒字を達成するという政府の計画がコロナウイルス・パンデミックで完全に覆されている。

 4月中に財政赤字が180億ドル膨張し、月末までには400億ドルに達している。2019年12月に発表された中期見通しでは、その時点で財政は76億ドルの赤字だった。

 現在の財政はコロナウイルス前の期待よりも205億ドル下回っており、その大部分は4月中に進行していた。4月予想では個人所得税収は39億ドル減、会社税は62億ドル減となっている。

 国家財政は税収減に加えて支出増があり、コロナウイルス前の予測を120億ドル上回っている。その中には福祉受給者一人$750の経済刺激給付や雇用主に対するキャッシュフロー援助なども含まれている。

 労働者1人あたり2週間$1500を雇用主に支払うJobKeeper制度は5月の第2週に始まったばかりで5月29日にの連邦政府の財政赤字額は6,583億ドルにのぼっている。このまま財政赤字が増えていくと、世界金融危機時の2009/10年度の545億ドル赤字を遙かに超えることになる。しかし、財政支出は今後も増大し、しかも、賃金上昇が完全に止まり、企業の利益も下がることから、財政アナリストのほとんどは、2021年度の赤字はもっと大きくなるだろうと予想している。
■ソース
Budget worsens $18b in a month as PM focuses on boosting economy

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