国内主要都市で「Black Lives Matter」抗議行動

シドニー・セントラル駅では警察官が催涙ガス使う

 6月6日、国内州都や主要地方都市で計画されていた「Black Lives Matter」は、寒空とコロナウイルス社会規制の中で開かれ、参加者も予想を上回り、逮捕者も少なく、比較的穏やかに進行したが、シドニー・セントラル駅では解散後も残っていた参加者に向けて警官隊が催涙スプレーを使い、小競り合いになった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 シドニーでの抗議行動は、6月5日にNSW州警察が州最高裁に差し止め請求を出して認められ、警察は、「抗議行動を強行すれば主催者の逮捕もあり得る」と発表していた。しかし、6日朝には主催者が差し止め請求を不当として控訴裁判所に持ち込んで認められたため、シドニーの抗議行動も合法とされた。

 また、SA、WA州のように抗議行動に対して特別許可を出したり、VIC州のように「コロナウイルス社会規制違反があれば取り締まる」という手段だけを採用したりして対応ししている。

 オーストラリアの抗議行動はアメリカの黒人の死よりもオーストラリア先住民族の人々が警察や刑務所などに勾留されている間に死亡する事件に対して行われており、「勾留中の黒人の死に関する特別調査委員会が報告書を提出して改善を勧告した1991年以来432人のアボリジニ、トーレス海峡諸島の人々が亡くなっていることを大きく掲げている。

 シドニーでは3時の予定時刻直前に控訴裁判所の判断が出て、タウンホールを中心に公称2万人がジョージ・ストリートなどの街路を埋め尽くした。また、主催者は、参加者に向けて1.5mの社会的距離を保つように呼びかけたが実質的に不可能だった。

 行動参加者がタウンホールからベルモア・パークにデモした後、抗議行動が解散した後もセントラル駅に残っていた少数のグループに向けて警備の警官隊が催涙スプレーを用いたことから両者の間で小競り合いが起きた。抗議行動の弁護士は、「警察の移動命令が聞こえたのは催涙スプレーより後だったが、どこか他のところで移動命令が出されていたのかも知れない。どちらかは分からない」と証言している。

 タウンホール前では、「all lives matter」のプラカードを持った男性が参加者と小競り合いになったが、警察官に逮捕、連行された。「Black Lives Matter」は、「黒人の生命も大切」という意味で、他の人々の生命は大切にされるが黒人の生命は粗末にされているという抗議のスローガンだが、「黒人の生命だけが大切」という意味に誤解され、往々にして白人優越主義者が「All Lives Matter」を使っている。
■ソース
Enormous crowds march in Sydney Black Lives Matter protest after last-ditch win in Court of Appeal

新着記事

新着記事をもっと見る

新着イベント情報

新着イベントをもっと見る