NSW州のコロナウイルス隔離ホテル料金膨張

当初の1,600万ドルを上回る5,000万ドル超

 国内でもっとも発着回数の多いシドニー空港は国際路線のオーストラリアへの玄関口になっており、海外からの帰国者まずシドニー空港で入国することが多い。そのため、コロナウイルス国境閉鎖中は、帰国者は入国手続き後にそのままシドニー市内のホテルに運ばれ、14日間の隔離を経なければ国内のどこにも行けない。そのホテル宿泊料がこれまでNSW州政府持ちだったため、その経費がNSW州政府が当初予定していた1,600万ドルをはるかに上回り、5,000万ドルを超えてしまっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 一方、国内の疫学の権威は、「隔離措置はかなり長期に続けることも考えておくべきだ」と語っており、3月後半以来、シドニーのホテルでの隔離措置を受けた人数は25,188人を数えているが、他州の在住者でシドニーのホテルに強制隔離された人に関してはその住所の州、準州から宿泊費の一部として、総額1,750万ドルの返還を求める予定になっている。

 5月、グラディス・ベレジクリアンNSW州首相は、「国内社会を安全に保つために必要な経費であったのだから、当初の隔離経費を負担したことに後悔はない」と語っている。

 国際線便数は極端に減っているが、3月から6月までの間にオーストラリアに帰国または入国した航空旅客は81,000人に達しており、そのうち39,000人がNSW州の空港に降りている。しかし、6月に入ってからでは最初の10日間の入国・帰国者は10,400人に激減しており、NSW州に降り立ったのは4,700人にしかならない。

 NSW大学(UNSW)のメアリー=ルイーズ・マクロウズ教授は、「メルボルンで起きたような隔離ホテルでのコロナウイルス感染を防ぐためには防疫隔離ステーションの恒久施設が必要になるかも知れない」と語っている。
■ソース
Cost for coronavirus quarantine accommodation in Sydney hotels rises above $50 million

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