新陽性者10人、ホテル隔離者と都心クラスター

NSW州、各所での新陽性者の市中感染を懸念

 8月31日、NSW州では過去24時間に新たに10人が陽性と判定されている。シドニー都心コロナウイルス・クラスターが拡大しており、海外帰国のホテル隔離者と新陽性者を二分している。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 新陽性者のうち、1人は感染者と同じバスに乗り合わせていたもので、同様の市中感染が懸念されている。しかし、グラディス・ベレジクリアン州政府は公共交通機関でのマスクの着用義務化にはまだ遠いとしている。また、9月6日の父の日までには高齢者介護施設の訪問が可能になると語っている。

 ケリー・チャント主席医務官は、10人の新陽性者のうち、4人は、これまでにシドニー都市圏南東部で突き止められている感染者の家族または濃厚接触者だったと発表している。

 同30日には、州保健省が、「8月20日午後6時過ぎに市内ピット・ストリートからランドウィックまでX39バスを利用した乗客2人が陽性と判定された。目下調査中だが、バスで感染があった可能性も捨てきれない」と発表しており、チャント主席医務官は、「CCTVビデオを調べており、Opalカードのデータからバスには14人が乗っていたことをつかんでいる。その10人はカードから個人情報が把握できた。そのうち7人には携帯電話にメッセージを送っておいた。個人情報のないOpalカード利用者もいるので今後も広報に努める。乗客の1人はマスクをしていたが、もう一人はしていなかった」と発表している。

 公共交通機関の運転手などが加入する運輸労組やNSW州議会野党労働党などからは公共交通機関ではマスク着用を義務づけるべきだという要求が出ているが、ベレジクリアン保守連合州政府は、「マスク着用は強い勧告にとどめる」との路線を崩していない。

 チャント主席医務官は、「政府は社会と協調しなければならない。義務づけると規則に例外はないという体制になる。政府としては一般社会にマスクになじむ余裕とマスクを手に入れる時間を与えなければならない」と語っている

 ベレジクリアン州首相は、「Service NSWによると、公共交通機関内では60%ほどの人がマスクを着けている。ただし、今回のバスのようにマスクをしていても完全というわけではない。感染していてもマスクをしていけば大丈夫と考えるようになるならそれは間違いだ」と語っている。
■ソース
NSW records 10 new coronavirus cases as Sydney CBD COVID-19 cluster grows

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