「早急に保護措置を取らなければ絶滅は必至」

カモノハシ個体数が激減とUNSW研究者の訴え

 UNSW(NSW大学)の調査報告は、カモノハシの棲息地が脅かされており、個体数が激減しているため、早急に対応策を取らなければ絶滅もあり得るとしている。

 ABC放送(電子版)が伝えている。

 カモノハシは現在絶滅危惧種のリストには登録されていないが、調査の結果、危機的状況にあることが判明した。特にNSW州では旱魃や、堰き止め、取水、国立公園内の野生化外来種動物、家畜などの影響で干上がった小河川でカモノハシの死体が見つかっている。

 UNSWのこの研究報告筆頭著者のジラド・ビノ博士は、「オーストラリアの水路からカモノハシが消える前に今すぐ手を打たなければならない。カモノハシ保全状況評価するために、全国的なリスク評価を始めなければならない。絶滅の危機を抑えるためにはリスクと影響を評価し、保全管理を最優先化しなければならない」と述べている。

 連邦政府スッサン・レイ環境相の広報担当官は、「カモノハシは現在連邦環境法に基いて絶滅危惧種には指定されていない」と語っている。

 一方、自然保護団体のAussie Arkの調査では、NSW州大バリントン地域でカモノハシの個体数が激減していることが突き止められており、ティム・フォークナー会長は、「旱魃の影響が大きい。私達の地域ではカモノハシが完全に姿を消している。カモノハシは冬眠しないため、年間を通じて水がなければならない。カモノハシの穴は完全に干上がっているか、泥で埋まってしまっている。また、国立公園内外でカモノハシの穴が同じ水場に来る野生馬、豚、牛などのために押しつぶされている」と述べている。

 また、「カモノハシの保護のためには水源管理も改善しなければならない。私有地管理、小河川周辺の水辺帯管理、取水問題、家畜による水辺荒廃抑制も行わなければならない」と述べている。

 さらに、「我が国の国立公園は野生化した狐、猫などの害獣であふれており、大陸の哺乳動物絶滅の90%以上が野生化した移入種が原因だ。オーストラリアは哺乳動物絶滅の率では世界最悪だ」と述べている。
■ソース
Platypus extinction looms unless urgent action is taken, UNSW study finds

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