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メルボルンの、とあるラテン系一家での
日本人主婦奮闘記!
まさこのメルボルンライフ
日本の小学校体験入学
5年ぶりに日本へ行きました。この5年間慎ましく暮らしていた自分たち家族へのご褒美を兼ねて。「やりたかったこと全部やっちゃうもんね」とあっちこっちに行きました。いやぁ楽しかった。
そして今回の特別企画。「日本の小学校体験入学」。「え~ホリデーなのに、学校行くの~ !? 言葉だって分かんないよ~」とブーブー文句を言われましたが、とっておきの「特別企画」、いちゃもんは付けさせません !
「日本の学校はプールもあるし毎日給食で楽しいよ~」と呪文のように繰り返し、一緒に上履きを買った時点では少しその気になっていた様子でした。
ほかの人にも「ホリデー中に学校なんてかわいそうじゃない ? 」と言われましたが、おじいちゃんやおばあちゃんにかわいがられる以外にも、子ども同士の関わりがあればと思ったのです。
正直不安もありました。「今時の子どもは、他国から来たハーフの子を温かく迎えてくれるかしら。『何だ、あのよそ者』とか思われたらどうしよう」と。
でもそれは要らぬ心配でした。初登校の日、朝礼で先生が生徒たちにこう言ってくれました。
「みんな ! 自分が言葉も習慣も違う場所へ、ポンッと放りこまれることを想像してください。きっと不安な気持ちでいっぱいでしょう。ルカくんたちも今そうだと思います。でもきっと皆と友達になれたらいいなと思っているはずです。皆さん仲良くしてあげてください」。
子どもたちが通った「赤池小学校」の生徒は実に人懐っこい子どもたちばかり。「オーストラリアの子が学校へ来るぞ !! 」と、初日は好奇心いっぱいでルカとシモーネを取り囲み「名前は?」「英語しゃべって!」と質問攻めに。2人ともパパラッチに攻められるスターの気分(そんなことないか)だったようです。残りの2週間も学校から帰ってきては「俺、今日はケースケと遊んでくる」と、かばんを放り投げて毎日楽しげでした。
そんな様子が自分の子ども時代とも重なり、「子どもに国境なし」と思いました。
まさこプロフィル
イラストレーター。96年結婚を機にメルボルンへ移住。99年より4年間南イタリアで暮し、その後再来豪。イタリアも好きだが、マルチ・カルチャーのメルボルンは居心地がよい。