シンスプリント(脛骨疲労性骨膜炎)

フィジオセラピストに聞こう 体の痛み改善法 第106回
シンスプリント(脛骨疲労性骨膜炎)

 新年に入り、気持ちも新たにランニングやジョギングを始めた方もいるのではないでしょうか。体を労りながら痛みとは無縁で運動を続けて頂ければと思います。ただ、もしスネの後ろに痛みを感じている人がいましたら、なるべく早く治療を開始してください。

シンスプリントとは

 ランニングや急発進急停止、急な方向転換を繰り返す競技を行っている人がかかりやすい症状と言われています。特にテニス、バスケット・ボール、サッカー、長距離走、ダンスなど。発症率は4~35%といわれ、アスリートや軍人などトレーニング量が多いと発症しやすいとされています。また、扁平足の方や女性に多く発症することも分かってきました。

 シンスプリントはスネの内側斜め後ろ辺りが炎症を起こしている状態です。悪化すると疲労骨折につながるため早期にしっかりと対処することが大切です。

 スネの内側斜め後ろ辺りの炎症、といっていますが、実際はスネの骨がランニングや反復運動のインパクトによって骨膜炎を起こしている状態です。悪化することで骨膜だけでなく骨も炎症し、更に悪化すると疲労骨折につながります。

 シンスプリントのリハビリの中では幾つかの大切なポイントがあります。

1.反復運動を減らす、または一旦完全に止めて骨膜と骨に掛かる負荷を少なくする。

2.症状を和らげるために、炎症箇所にアイシングやアイス・マッサージ、ストレッチ、テーピングを施す。

3.扁平足気味であれば扁平足を改善するためのリハビリや筋トレを行う。スポーツの際痛みが出る場合は、運動時にインソールの着用やテーピングを施す。

4.改善後は再発防止に、ふくらはぎや土踏まずを形成する筋肉を強化し、反復運動のインパクトを十分吸収できる強固な筋肉と腱を再建していく筋トレを行う。

 体は幾つになっても正直です。継続して運動すれば正直に応えてくれ、新しく筋肉や腱を再生し、より自由に自分の意志に応じた体に変化していってくれます。また、3日坊主になるから、と最初から諦めている方。3日坊主でも、毎月気持ちも新たに始め直すと1年で36日も運動できることになります。まずは始めましょう!

セラピスト紹介

奥谷 匡弘(ただひろ)

奥谷 匡弘(ただひろ)

オーストラリア・フィジオセラピー協会公認筋骨格系理学療法士。セント・ヴィンセント病院で勤務後、自身のクリニックでプロ・スポーツ選手や財界の著名人の治療に多く携わる。特に顎関節症や頭痛治療に造詣が深く、セミナー講師も務める。
Web: www.metrophysiotherapy.com.au/

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