AUS教育システム/EAL/D 英語のサポート

Education Systems Q&A AUS教育システムのしくみ

日本とは異なる教育システムに戸惑うママ&パパの疑問・質問に専門家がズバリお答えします。

EAL/D 英語のサポート

Q: 5歳の子どもがいます。1年間プリスクールに通ったのですが、まだ英語がよく分かっていません。付いていけますでしょうか?

英語について新入生、編入生、共に不安な保護者も多いと思います。NSW州の公立小学校・ハイスクールでは、多文化教育の一環として英語を母国語としない子どものためのEAL/D(English as an Additional Language or Dialect)レッスンを設けています。以前はESLと呼ばれていましたが、名称が変わりました。

対象は、来豪間もない生徒や、担任から英語の基礎勉強が必要と判断された生徒です。週に何時間のEAL/Dの授業を受けられるかは、生徒の英語レベルや各学校の受講生と教師の人数によって異なります。英語ネイティブの生徒が多い学校ではEAL/D教師がいない場合もあります。また私立校は各校で状況が異なりますので各学校に問い合わせましょう。

授業はEAL/D教室で個人や小グループで行ったり、通常クラスにEAL/Dの先生が入って指導したります。EAL/Dクラスは、他の生徒が通常の英語の授業を受けている時に行われることが多いようです。バイリンガルの上級生がいる場合は通訳を頼むケースもあります。

キンディでは入学直前のアセスメント・テストで英語力をチェックしてくれます。その結果で、EAL/Dを受ける必要性、頻度を担任教師が判断し、レッスンは生徒が通常クラスに入っても付いていけると判断されるまで続けられます。

EAL/Dクラスでは、先生は常に生徒たちへの問い掛けを工夫し、レベルごとに話す速度や語彙の難易度を変えてレッスンします。実物や本、身振り手振りを使う、とても分かりやすい授業です。

家庭でできるサポートとして、英語の本の読み聞かせ、DVDや子ども向けTVプログラムを見せる、英語ネイティブの友達と遊ばせるなどして、まずは聞く力を養いましょう。英語の本を読んであげる自信がなければ、CD付きの絵本やウェブ版を探してみましょう。保護者のどちらかが英語ネイティブなら英語はそちらにまかせ、自分は日本語でしっかり話してあげましょう。

■EAL/Dについて
Web: education.nsw.gov.au/teaching-and-learning/curriculum/multicultural-education/english-as-an-additional-language-or-dialect

■EAL/D各レベルについて
Web: schoolsequella.det.nsw.edu.au/file/3dc2bcf3-9703-4644-ac75-bd40c1baf94e/1/ESL-scales.pdf


内野尚子(うちのなおこ)
1996年よりシドニー在住。11年間ローカルの幼児教育機関で教師と「Authorized Supervisor」を務める。元NSW日本語補習校代表兼教師。幼児から大人のための「Universal Kids」代表(Web: universalkids.com.au)。2019年4月、4カ国の専門家と「日本語継承アカデミー」を設立。保護者・教育従事者のためのオンライン・クラスや育児・教育のコンサルタント、セミナーの開催を行っている。
■Blog: ameblo.jp/nijinokakehashi-2019

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