AUS教育システム/「初めての幼稚園/デイケア」

Education Systems Q&A AUS教育システムのしくみ

日本とは異なる教育システムに戸惑うママ&パパの疑問・質問に専門家がズバリお答えします。

初めての幼稚園/デイケア

Q: 3歳の子どもがいます。2月から週2日、幼稚園に通い始めたのですが、まだ朝に激しく泣いて私からなかなか離れられません。何か原因があるのでしょうか?

ニュー・サウス・ウェールズ州では1月終わりから新学期が始まり、ようやくひと段落したという人が多い中、自分の子だけがまだ朝泣いていたりすると心配になる保護者の方も多いことでしょう。

激しく泣いたり、泣くのが長引いている時、ご家庭のことを少し振り返ってみてください。最近、引っ越しはしませんでしたか? 他の新しいお稽古事なども始めていませんか? おじいちゃんやおばあちゃんが遊びに来ている、または遊びに来ていて帰ったばかりではありませんか? 幼稚園の前の日に疲れるようなことをしていませんか? 睡眠は足りていますか?

今年は、新型コロナウイルスの影響で不安になったり、海外旅行後でお休みを余儀なくされている人もいて、大人の戸惑いがお子さんに影響しているかもしれませんね。

大人にとっては大したことのない変化でも、子ども、特に幼児にとっては大きな出来事の場合もあります。例えば、引っ越しは一大事。なぜなら自分の世界が全く変わってしまうからなのです。前の家では自分の遊び場所からお母さんが見えていたのに、新しい家は死角が多くてお母さんが見えないとか、トイレが奥の方にあって行きにくいなど、とても不安になります。

人は、排せつや食事などの生理的欲求や安全が確保されて初めて好奇心や知的欲求などが芽生えてきます。ですから、一度に新しいことを複数始めるのはお勧めしません。

たとえば、習い事を新学期だから1度にさぁ!と始めるよりは、1つずつ例えば2週間ずつずらして始めるのが負担が少なくて良いでしょう。もちろん性格的に新しいことにワクワクしたり、変化が大丈夫なお子さんもいますが、恥ずかしがりやのお子さん、内気なお子さんは特に気を付けてあげてください。新しい所や新しいことが安全で楽しいと分かれば、泣き止んで自分から進んでアクティビティーに参加するようになります。

それから、お子さんが泣いていても、隠れるように黙っていなくなるのはお勧めしません。必ず「後で戻って来るね」と声を掛けてから部屋を出ましょう。声を掛けて戻って来ることが分かれば、それがまた安心材料になります。

ただ、どうしても幼稚園を嫌がる場合は、園の先生に相談してみてください。


内野尚子(うちのなおこ)
1996年よりシドニー在住。11年間ローカルの幼児教育機関で教師と「Authorized Supervisor」を務める。元NSW日本語補習校代表兼教師。幼児から大人のための「Universal Kids」代表(Web: universalkids.com.au)。2019年4月、4カ国の専門家と「日本語継承アカデミー」を設立。保護者・教育従事者のためのオンライン・クラスや育児・教育のコンサルタント、セミナーの開催を行っている。
■Blog: ameblo.jp/nijinokakehashi-2019

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