第161回 国際ボート・ショー

Let's 豪 Fishing !

Let’s 豪 Fishing ! 
第161回

フィッシング・ライター
金園 泰秀

国際ボート・ショー
「バラマンディだ ! 」。人だかりができたブースの後ろから背伸びをして見ると、水族館のように大きな縦長の水槽の中に、無数のバラマンディが泳いでいるのが見えた。YAMAHA FISHING CLUBのユニホームを着ている有名なオージー・アングラーが水槽の中にルアーをキャストしながら観客に向かってレクチャーをしていた。
(写真)ヤマハ・ブース前の野崎氏(左)。同氏は本社のマリン部門が長いので、ヤマハ・ユーザーにとっては力強い存在だ

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もちろんスズキも大奮闘

 
今年も5月のQLD州ゴールドコースト近郊のサンクチュアリー・コーブを皮切りに、7月末にNSW州シドニーのダーリン・ハーバー、8月初旬にNT州ダーウイン、同月下旬にWA州のパース、同月最終週にQLD州ブリスベンのコンベンション&エキシビション・センターで国際ボート・ショーが開催された。
 原油高の影響で、マリン産業も全体的にダメージを受けている中、今年もホンダ、スズキ、ヤマハなど日系エンジン・メーカーの旗が会場内にはためき立っていた。各社とも燃費のよい4ストロークの船外機エンジンを展示し、ホンダのブースでは、船外機のほかに車も展示しているのには斬新で驚かされた。車の技術が船外機などにも応用されていることがよくアピールされていた。
 各社とも今年は昨年と比較して、目玉となるような船外機の新商品はなかったが、ホンダでは新設計でコンパクトなデザインになった40馬力のBF40と、新規リリースされた50馬力のBF50 EFIが輝いていた。スズキでは新しくなったDF70・80・90の各モデルが展示されていて、特に90馬力のDF90は、同クラス最軽量、最小サイズを誇示していた。また、年末にリリースされるDF100は、同社の最新技術が反映されたDOHC4シリンダー×4バルブ・エンジンとなっている。ヤマハでは世界初の350馬力4ストロークのV8型気筒エンジンとともに新しくリリースされた300馬力の大型船外機も展示され、多くの注目を集めた。後者は、単独または同サイズのエンジンの2基搭載可能な大型ボートへの需要が高まるものと業界内では予想されているようだ。

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ホンダは車と船外機をカッコ良く展示し、技術のHONDAオーラを放っていた。

 今年のボート・ビルダーの新製品では、大型アルミ・ボートの展示が多かった。100~350馬力の4ストローク船外機を1基、または2基搭載可能なサイズの外洋型タイプの釣り船や高速スピード・ボートが目立っていた。今後、大型クルーザー・タイプのボート・オーナーたちがメンテナンスや燃料などのコスト・パフォーマンスで優れるこのサイズへの乗り換えや、中小型アルミ・ボートのボート・オーナーがこのサイズへアップグレードしてくるものと予想されている。
 ボート以外にも、4輪バギーや足漕ぎカヌー、小型ヨット、水上スクーターなどが各社とも好調な売上を伸ばしているせいか、展示にも力が入っていた。
 シドニー会場ではYAMAHA FISHING CLINICが開催され、オーストラリア各地で活躍している有名なアングラーたちが、それぞれの得意な釣り分野でのクリニックを交代で開催していて大いに賑わったようだ。ブリスベン会場では、盛んなボート・ニーズを反映してか、さまざまな釣りのテクニックだけではなく、トローリングの初歩的なテクニックからエンジンの点検方法や魚群探知機の使用方法、マッド・クラブ捕獲用の蟹カゴの設置方法や獲った蟹の調理方法、ボート上から投網をキャストする方法など、ボートと趣味、マリン・ライフが密接に関わった講演が期間中に毎日行われ、観客の熱気で蒸し返るほどであった。
 これからのマリン・ライフは特別な人たちだけの贅沢なボート遊びだけでなく、家族や仲間と手軽に楽しめるボート、釣りや水上スクーターなど趣味の分野との共存が重要になっていくことだろう。
オーストラリアの釣り情報 www.fujimaru.com.au

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