Vol. 30 日本対ウェールズのテスト・マッチ2013

Go! ワラビーズ in Japan
エディ・ジョーンズHC

Go! ワラビーズ in Japan

Vol. 30 
日本対ウェールズのテスト・マッチ2013


 日本ラグビー界では現在、オーストラリア、ニュージーランドなど世界の強豪チームでの代表経験を持つ選手が多数プレーしており、日本のレベルアップにひと役買っている。そこで、かつて豪州で活躍し、現在は日本に舞台を移した元ワラビーズの選手たちについて日本からリポートする。
文=山田美千子/写真=山田武

今年は4年に1度、イングランド、スコットランド、ウエールズ、アイルランドからの選抜メンバーによって結成される「ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ」の豪州遠征で盛り上がりを見せる豪州だが、日本でも負けず劣らすの熱い戦いが行われていた。日本対ウエールズのテスト・マッチだ。

シックス・ネイションズ優勝のウエールズは、主力選手の多くがライオンズの遠征に参加していることで若手主体ではあるが、ウエールズ協会もキャップ認定した正式なテスト・マッチ。IRBランキング5位のウエールズとしては、15位の日本に負けるわけにはいかない。

第1戦は6月8日。真夏を思わせるような晴天の下、大阪・近鉄花園ラグビー場で行われた。観客席はほぼ満席(入場者数2万152人)だった。

日本が先制し、リードのまま前半を終了。後半は地力に勝るウエールズに16点を奪われ、18−22で悔しい逆転負けを喫した。“歴史を変える勝利なるか”と大きく期待されていた第2戦は6月14日、東京・秩父宮ラグビー場で2万1,062人もの大観衆の下で行われた。

序盤は攻め込まれるシーンが多く見られたものの、堅い守りで点を与えない日本。思い通りにならないウエールズにフラストレーションが溜まり、選手同士がつかみ合う場面も1度ではなかった。

この試合も日本が先制し、6−3とリードで前半を終えた。後半は日本がウエールズを圧倒。23−8で歴史的勝利をもぎ取った。

この大一番にスーパー・ラグビーに参戦中のメルボルン・レベルズHO堀江(豪州)、ハイランダーズSH田中(NZ)の2人の海外経験が与えた影響も大きかっただろう。そして何と言っても世界を熟知するエディHC。「大観衆の中で試合を行いたい。皆がスタジアムに足を運んでくれるような試合をお見せしたい」と以前話してくれたことがあったが、今回はまさにその状況。大観衆の大声援は選手たちを大きく後押ししたに違いない。

新たな歴史の1ページを刻んだエディ・ジャパン。

エディ体制になって1年が過ぎたが、この1勝でエディHCにかかかる期待もより大きくなった。勝利の美酒に酔う暇もなく、翌日から次の戦いに向けてエディ・ジャパンは走り出した。エディHCの挑戦はまだまだ続く。

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