豪州不動産事情/2016年12月の不動産の見通し

不動産のプロに聞く 豪州不動産事情

第55回
今月の不動産の見通し

11月のオークション落札は、それまで好調だった動きに若干の陰りが見え、昨年の同時期に比べるとわずかに数字が落ちました。11月のオークション落札取引価格中間帯は122万1,500ドルとなっており、昨年の価格122万7,750ドルからはマイナスとなっていることが分かります。

しかしながら、昨年に比べユニットのオークション落札率は、5パーセントから10パーセントの上昇、一戸建ては10.6パーセントの上昇を見せています。中古市場は若干低迷しているエリアもありますが、新築市場は先日販売開始されたマッコーリー・パークにある物件がわずか2時間で完売になるなど好調な売れ行きでした。価格も、同エリアでの1ベッドルームのアパートメントの販売価格は65万3,000ドルから4年たった現在では85万ドル、2ベッドルームの場合は80万ドル前後から100万ドル超えと大幅に伸びています。

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シドニーの1ベッドルーム・アパートメントの平均価格帯推移

シドニーの1ベッドルーム・アパートメントの平均価格帯推移

また、シドニー・インナー・ウエストでのアパートメントの平均価格帯は、現在1ベッドルームが70万ドルから80万ドル前後ですが、今後5年間で100万ドルを超える値になるのではないかと予測されています。

豪州内の賃貸事情については、年収に対して支払う家賃の割合がシドニーでは28パーセント、メルボルンは24パーセント、ブリスベンが25パーセントとなっています。不動産価格の高騰から、なかなかファースト・ホーム・バイヤーが持ち家を購入できない状況が生まれています。家賃の支払いは個人にとって大きな負担となるので、まずは小さいユニットから資産を築くという流れになってきています。そのため、1ベッドルームの新築物件への需要が増えています。

今後も人口増加が見込まれるシドニーとメルボルンでは、人口増加分に住宅供給が追いつくよう大型開発案件の建設が続く予定です。


豪州不動産事情

 

スターツ・インターナショナル・オーストラリア
取締役シドニー支店長
寺田環
NSW州不動産業者免許(フルライセンス)所持

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