意外と知らない? ビジネス・オーナー向け保険

FPキョウコの
暮らしに役立つパーソナル・ファイナンス講座
オーストラリア生活に役立つお金の知識をファイナンシャル・プランナー(FP)吉住京子氏が解説。

第39回:意外と知らない? ビジネス・オーナー向け保険

オーストラリアでビジネスをされている多くの方はパブリック・ライアビリティーの保険に加入されているようです。これはビジネス・アクティビティーにより、お客や一般の人がけがをしたり、物が破損したりなどして訴訟になった際の保険です。

自分やビジネスに欠かせない存在の人がけがや病気になり運営が困るということも多々あります。ビジネス・オーナーの方は自分と家族以外に所得源となるビジネスやその存続も守らなければなりません。

自分の家などを担保にしたビジネス・ローンなどがある場合、レストランのシェフ・オーナーで料理ができないとレストランが続かない場合、またパートナーシップで会社経営していて一方に万が一のことがあると存続が困難になる場合など、いろいろなケースがあると思います。短期でも長期でも中小企業であればオーナーが抜けてしまうと、いろいろな面でダメージを受けます。

例えば、オーナーやキー・パーソンとなる人が抜けてもローンを返していけるのか。また代役を務める人を雇う予算、自分が抜けて収益や所得が下がるのであれば毎月の出費は支払っていけるのか、またはビジネス・パートナーに万が一のことがあった際、その家族がビジネスに関与してくる可能性がある、またそのパートナーの会社の株の受取方法など契約はあるのかなど、考慮しておくべきことがあります。

そういった時には、「キー・パーソン保険」というものがあります。内容は生命保険、障害者保険、トラウマ保険ですが、目的はローンを返すためや、下がるであろう所得を補償するため、またビジネスの固定コストを支払うためなどです。またパートナーシップの場合、パートナーが高度障害・死亡の場合、その家族には保険金を支払いパートナーの持っている株を残されたビジネス・オーナーに渡すという「Buy Sell Agreement」も作ることができます。

ビジネス・オーナーに最も人気のある保険は、がんや心筋梗塞など50〜60歳代でのコンディションをカバーする「トラウマ保険」です。仕事ができないほどの大きな病気をすると、経済的負担が掛かりますが、トラウマ保険は一括払いで保険金が支払われ、その使い道は自分で決めることができます。これは治療や、自分の所得のカバー、自分の仕事のできない間の代理の求人や給料、ビジネスの出費のカバーなど、個人とビジネス両方に役立つ保険です。

また、「ビジネス・エクスペンス保険」も月々の出費をカバーすることができる保険です。

状況によって当てはまる保険は違います。保険の掛け過ぎも本末転倒であり、奥が深い分野なので、専門家に相談するのがいいですね。


吉住京子
在豪日本人ファイナンシャル・プランナー。難しいお金のことを易しく解説。クライアントそれぞれの状況に合わせた賢い戦略の提供に定評がある。在豪日系コミュニティーのためのチャリティー活動や各メディアでの連載記事・セミナーなども行っている。

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