プライベート保険の妊娠・出産カバーは必要?

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オーストラリア生活に役立つお金の知識をファイナンシャル・プランナー(FP)吉住京子氏が解説。

プライベート保険の妊娠・出産カバーは必要?

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。私事ですが、昨年の11月に長女を出産しました。1人目の長男の時は4.5キロと大きく緊急帝王切開だったので、今回は予定帝王切開で出てきてもらいました。

初産の時は妊娠・出産もカバーするプライベート保険を持っていましたが、調べてみると保険料以外に4,000~8,000ドルほどのエクストラの支払いや、プライベート病院で出産しても個室をもらえなかったお母さんたちの話などを聞いた後、パブリックの病院での出産に決めました。

今回もパブリックの病院での出産でしたが、運良くまたシングル・ルームをもらえ、主人も一緒の部屋に泊まることができて、パブリック病院でも十分良い対応を受けることができました。その上支払いはゼロです。

そう考えるとプライベート保険の妊娠・出産のカバーは必要なのでしょうか?

出産を含むホスピタル・カバーはコンプリヘンシブ・カバーで心臓、ひざ・股関節の手術などを含むものが多く、NSW州に住むシングルの人のカバーの平均は157ドルになります。カップルだと倍です。出産以外を除くとシングルの保険料は50ドルほど、3つ全てを取り除くと月に76ドルほど安くなるようです。しかし、まずプライベート保険はセット・メニューでできているので、自分の必要としているカバーだけを選ぶことは難しく、他のコンディションのカバーが劣る可能性も大です。どの保険会社を選ぶのかでオプションは違ってきます。

プライベート保険は60歳以上の人、健康に問題のある人は特に必要だと言われています。高所得の人も無駄な税金の支払いを防ぐため加入されますが、出産のカバーが付いていない保険でも税金対策にはなります。

プライベート保険への加入の理由としては予定手術への待ち期間を短くすることですが、妊娠と出産には当てはまりません。妊娠・出産の場合には、決まった先生に会えたり、予約の待ち時間などが短い、個室を約束してくれるなどメリットはあります。特に最初の出産には決まった先生がいた方が安心できる面もありますよね。私はパブリックの病院で産みましたが、出産の時も、新生児黄疸で再入院の時も本当に良くしてもらいました。パブリックでも忙し過ぎない病院だとケアは行き届くようですね。私の経験上、オーストラリアの医療機関は優れており、緊急の手術や治療などには良く対応してくれます。

カップルの保険料は一般的にはシングルの倍です。ですから、コンプリヘンシブのプライベート保険に加入したいならば、2つシングル・ポリシーを持つようにアレンジし、奥さんの方に妊娠・出産を付ける方が安くなるでしょう。


吉住京子
在豪日本人ファイナンシャル・プランナー。難しいお金のことを易しく解説。クライアントそれぞれの状況に合わせた賢い戦略の提供に定評がある。在豪日系コミュニティーのためのチャリティー活動や各メディアでの連載記事・セミナーなども行っている。

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