お金持ちの投資の仕方

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オーストラリア生活に役立つお金の知識をファイナンシャル・プランナー(FP)吉住京子氏が解説。

お金持ちの投資の仕方

日本とオーストラリアでは、経済状況や物価などが大きく違います。オーストラリアの投資資産が100万豪ドル以上の「High Net Worth Investors(HNWIs)」の人たちは、どのような投資をしているのか分析してみましょう。

2017年の「NAB(National Australia Bank)」の投資のトレンド・リサーチによると、34%は不動産、28%はオーストラリアの株、17%が現金や定期、9%が投資信託、11%がその他という分散でした。しかし、最近行われた統計ではオーストラリアの株を売り、海外の株や投資信託、不動産や現金に分散の比重を変えてきたそうです。

投資のメインの目的は安定的な収入源を作ることであり、その次に投資の伸びとリスク・マネジメントが挙げられます。

「asset rich, cash flow poor」の言葉のような資産はあるが、現金や所得がなく、生活に困る状況を回避するのが一番の目的のようですね。資産を増やすことも大切ですが、手元に現金がないと生活できません。そこで、現金をどう作っていくのかという点で、不動産所得は大きな役割を果たしてくれます。

しかし、テナントが入らない月や家のメンテナンス、税金など現金も必要です。また、投資の伸びにはリスクが伴うことも考慮し、現金や定期など保守的な資産を持つことも必要です。

自分の家のローンが支払い終わった後、どのように投資をしていけば良いのか、左記を応用して考えていきましょう。オプションとしてはスーパーアニュエーションに追加投資、投資物件を買う、投資信託などがあるでしょう。スーパーアニュエーションを複数持っている場合は、手数料が低く、投資の内容が良いものにまとめることができます。節税できる場合が多々あるので、ファイナンシャル・プランナー(FP)か会計士に相談すると良いでしょう。

投資信託は、リターンをコントロールするのは難しいですが、手数料をコントロールできるので、なるべく低い「ETFs(Exchange Traded Fund)」やインデックスを選ぶと良いですね。投資リターンの90%は、どの投資信託(ファンド)やファンド会社を選ぶのかではなく、どのような資産クラスの分散にするかで決まります。そのため、投資の大部分は手数料の低いファンドを選びます。しかし、「Small company」などの資産クラスはアクティブ・ファンドのパフォーマンスが良いので、分散を広げる目的を含め少数のアクティブ・ファンドにも投資をします。

長期投資をすることで「CGT(Capital Gain Tax)」のディスカウントをもらえますし、投資の売買に掛かる手数料やリスクを最小限にすることができます。


吉住京子
在豪日本人ファイナンシャル・プランナー/モーゲージ・ブローカー。クライアントそれぞれの状況に合わせた賢い戦略の提供に定評がある。在豪日系コミュニティーのためのチャリティー活動や各メディアでの連載記事・セミナーなども行っている。

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