退職金20万ドルのロスを防ぐために

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オーストラリア生活に役立つお金の知識をファイナンシャル・プランナー(FP)吉住京子氏が解説。

退職金20万ドルのロスを防ぐために

スーパーアニュエーション(以下、スーパー)は、個人や企業の積立年金です。退職するまでに自分の家に次いで大きな資産になると言われています。税金的に有利な形態となっているので、節税にも使えます。

昨年のワースト・スーパーでは6年連続でOnePathやIOOFなどが挙げられています。良いと言われているスーパーの平均手数料は1.05%、それに比べ手数料の高いスーパーは2%以上になり、20~30代の人は退職までの手数料に25万ドル以上支払うことになると言われています。

手数料が高く、リターンもそこそこということでは、同じ金額の積み立てをしても退職時に20万ドル以上の差が出ます。

では、良いスーパー、悪いスーパーとはどういう基準で決まるのでしょうか? また、自分に合っているスーパーはどう選ぶべきでしょうか? スーパーの会社の善し悪しは、以下の4つの基準で決まります。

  • 手数料:投資の手数料、アカウント・フィーやメンバー・フィーなどさまざまな手数料がある。ステートメントに全て書いてあるわけではなく、最初のセットアップによって違う。古いスーパーでは、積み立てをする度に手数料を取るところもある。
  • 投資内容やオプション:少ないところでは10ほど、多いところは300以上の投資信託や株式投資のオプションがある。数が多いから良いということではなく、自分の投資目的に合っているかどうかが鍵。
  • 保険の内容やオプション:タックス・フリーのお金で保険料を支払える、もしくは15%のディスカウントあり(お得)。定義の内容や保険料などファンドによってさまざま。年齢が上がるごとに補償額が下がることもあり。告知をして加入していない場合は、クレームの際に保険が下りないこともある。
  • サービス:問い合わせ、書類のプロセスのスムーズさ、カスタマー・サービスはオーストラリア国外のコール・センターにアウトソースされている場合もある。

雇用者や自分が最初にセットアップした内容で、手数料や投資内容は違います。同じスーパーの会社でも手数料や投資の内容によってリターンも違ってきます。また、同じ会社でも複数のスーパーの種類が存在する場合もあり、その種類によって手数料や投資内容、リターンが違います。

自分のスーパーの投資内容や手数料、保険の詳細を知っておくことは大切です。ステートメントに全て書いてあるわけではないので、電話して聞くのが良いでしょう。

年齢や退職へ向けての目的によって投資も見直すべきですし、無税のお金で加入できる保険を有効活用したいですが、定義やオプションもきちんと考慮しないと無駄な保険料を支払うことになります。あなたの大切な退職金のことなので、1人で行うのが難しい場合は専門家に聞きましょう。


吉住京子
在豪日本人ファイナンシャル・プランナー/モーゲージ・ブローカー。クライアントそれぞれの状況に合わせた賢い戦略の提供に定評がある。在豪日系コミュニティーのためのチャリティー活動や各メディアでの連載記事・セミナーなども行っている。

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