豪の乳製品、ワインのブランドが盗まれる

中国市場進出前にニセ・ブランド登録

 オーストラリアの新規メーカーの商標が漏洩し、商品の発売の前にすでに中国で同一のニセ商標が登録されてしまっているため、オーストラリアのメーカーが中国市場に進出できなくなっているという事件が起きている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 報道されたのはトリ・ベスト氏の「ファーマー・ブラウン」というラベルのアイスクリームで、オーストラリアと中国のスーパーマーケットで販売する予定だった。オーストラリアでの商標登録は無事に済んだが、中国で登録申請したところ、まったく同じ商品名と「空飛ぶ牛」のロゴがすでに中国企業によって登録され、「100%オーストラリア産牛乳」としている。調査の結果、Fujian Province AuMakeというウエブサイトがそのブランドでアイスクリームを発売していた。

 ベスト氏は、「デザインはメルボルンの有名デザイン事務所の作品だが、夫がアドバイスを受けるために関係企業に送ったところから漏洩されたのではないか。まだ一般に宣伝していない段階だったから事業関係から漏れたとしか考えられない」と語っている。

 中国で「ファーマー・ブラウン」の商標を登録したのはPutian City Federation Trading Companyという企業で、その企業は、中国のFujian Province AuMakeの株主と関係のある企業だった。

 オーストラリアのワイン・メーカー、マーク・アーノルド氏も同じ中国の会社に「オーシャン・グローブ」というワイン・ラベルを盗まれたことがあり、同社のそのラベルでは中国国内では販売できなくなっている。しかし、「ピカルス」というワイン・ラベルの場合には通報があり、中国のニセモノよりも1日早く申請を持ち込み、セーフだった。

 ベスト氏の場合、3か月の告示期間中に商標が盗まれていたことを知ったため、直ちに中国企業の申請に対して異議を申し立てた。ベスト氏の香港の弁護士は、「中国の登録申請制度の不備のため、何百という数の盗んだ商標を登録しておくという海賊版ブランドが横行している。登録申請料金は高くないため、ニセ商品販売の予定もなく登録しておき、正規のメーカーが登録申請に現れたところでいくらかでもせしめようとする」と語っている。
■ソース
Australian dairy and wine brands targeted by ‘trademark squatters’ in China

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