オパール・カード全般値上げ計画

定期利用、シニア優遇料金改廃

 NSW州政府は、独立価格規制審判局(IPART)の勧告に従って公共交通料金体系の大幅見直しを計画しており、全般に値上げの方向に向かう。唯一値下がりするのは、鉄道、バス、フェリーの異なる交通手段を乗り継ぎした場合で、料金が最終的な移動距離で決まるようになる。

 シドニー・モーニング・ヘラルド紙(電子版)が伝えた。

 これまで、1週間に8回利用するとその週内は9回目から無料になるという制度があり、通勤客がライトレールの最短駅間を徒歩で往復して最低料金で8回また$60利用し、その週の長距離移動を無料にするという方法で月に100ドル以上も節約していた。この8回制度が廃止される。また、日曜日の料金上限を大幅に引き上げる。長距離の料金も大幅に引き上げる。シニア向けゴールド・カードは値上げの上に年金受給者と死亡軍人配偶者に限り、従来のシニアはオパール・コンセッションのみで1日の料金上限も$2.5から$9に引き上げる、などが検討される。

 IPARTでは、「利用者の60%以上が2017年度までは交通費が値下がりするが、2018年以降は平均8%程度の値上がりになる」と認めている。通勤の週上限$60が2018年まで毎年$5ずつ値上げされる。IPARTでは、現制度は州政府にとって年間1億5,000万ドルの損失になっている、と発表している。

 これに対して、ルーク・フォリー労働党党首は、「週5日通勤する乗客は48%以上の負担増になる。これまで公共交通機関を利用していた乗客も自家用車の方が安上がりということになる」と批判している。

 異なる交通手段を乗り継ぐ場合には、これまで手段ごとに請求されていた料金を最終的な移動距離で請求されるようになり、20%から50%の値下がりになるが、同じ距離を単一交通手段で移動した場合の料金がそれより高い場合にはその高い方が請求料金になる。オフピーク料金は、鉄道では割引を30%から40%に引き上げることが勧告されているが、他の交通手段では1日中同一料金になる。また、バス、フェリーで15km以上の移動または鉄道で65kmの移動では長距離割引が廃止される。バスでは平均5%、鉄道で12%、フェリーで3%の値上げになる。

 1日乗り回した場合の上限は週日では現行の$15から$18に引き上げられ、日曜日の$2.5上限が、$7.2の週末上限に代えられる。また、めったに利用しない人が紙切符を購入する場合にはオパールに比べて40%増しになる。また、ゴールド・オパールは現行の$2.5から$3.6に引き上げられ、年金受給者と戦没軍人配偶者に限られる。それ以外のシニアはオパール・コンセッション・カードを申請し、1日の上限も$2.5から$9に引き上げられる。
■ソース
End looms for $150 million Opal card loophole used by Sydney commuters

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