ウエストパック銀行、ナウルから撤退表明

ナウル、IMF、世界銀行参加果たしたが

 4月14日付ABC放送(電子版)ニュースは、ウエストパック銀行がナウルでの業務を4月30日付で停止することをナウル政府に通告したと伝えている。

 また、ナウル支店に口座を持っている顧客にも同日までに口座を閉じるよう通知した他、オーストラリア国内の顧客で同銀行を通じてナウル政府と取引している顧客にも同様に通知した。ナウルは、国際通貨基金(IMF)、世界銀行への参加を果たしたばかり。

 匿名筋は、「ウエストパック銀行の今回の措置は、同銀行の「不正資金浄化・テロ資金」防止対策専門家がナウルの取引について懸念を銀行に伝えた後に決定された」と語っている。

 ウエストパック銀行の措置は、ナウル政府とごく少数の事業に支障が出るだけで、ナウルの民間と銀行経由で取引しようとする顧客にはまったく影響は出ないとされている。

 ウエストパック銀行撤退の報について、ナウル政府は、「誤解を与え、政治的もくろみを動機としてでっち挙げられた。同銀行はナウルだけでなく、太平洋の小島嶼国のすべてから撤退しようとしている」と語っている。

 マーカス・スティーブン元ナウル大統領は、ウエストパック銀行のこの措置にショックを表明し、「ウエストパック銀行とはオーストラリア委任統治の時代からのつき合いだったのに」と語っている。

 2002年度にはナウルが国際的な不正資金浄化ブラックリストに載せられたがその時でもこれほどの措置はなかった。ウエストパックはナウルで何か大きな不正が進んでいることを察知したのではないか」と語っている。また、グリフィス大学の不正資金浄化・脱税問題専門家のジェーソン・シャーマン教授は、「ウエストパックの措置は現ナウル政府に向けられているが、ナウルは昔から怪しげな金融取引が行われてきた。ナウルでは15年間に200から400ほどの数の偽装銀行ができており、そのいくつかがニューヨーク銀行とのスキャンダルで名前を挙げられている。第一の疑問は、ウエストパック銀行は何を知っているのかだ。オーストラリアの銀行は総じてリスクを避ける傾向があるものだ」と語っている。

 ナウルではベンディゴ銀行が昨年に地元代理店を開いており、それが唯一、ナウルで経営するオーストラリアの銀行になっている。
■ソース
Westpac bank to exit Nauru after Pacific state gains entry into IMF, World Bank

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