ホールデン社、最後の自動車をラインから送り出す

オーストラリア自動車製造産業の幕閉じる

 10月20日正午過ぎ、SA州アデレード市北部エリザベス地区のホールデン社自動車工場は最後の自動車をラインから送り出し、すべての動力を止めた。ホールデン社の69年間の自動車製造が終わり、オーストラリア国内自動車製造がすべて終わった。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 この日には1000人の社員が出勤し、互いに最終製品と写真を撮り合うなどした。

 同工場は1963年に自動車生産を開始し、2003年6月から2005年7月までの絶頂期にはVY Commodore、Adventra、Crewman、Caprice、Statesmanなどの車種を日に780台製造していたが、2017年には日産175台にとどまっていた。

 ホールデン社では、工場を解体するのには約1年半かかるとしており、「この日は悲しむ日ではなく、オーストラリアの偉業を祝う日だ」と発表している。社員のうち、800人は2013年の撤退発表時に会社を離れており、10月20日は残っていた約950人が工場に現れた。

 工場閉鎖はその950人だけでなく、ホールデン社に部品を納入していた企業の社員など何千人もが影響を受けることになる。その下請け企業はすでに生産縮小、社員削減、廃業などで対応してきた。

 ただし、ホールデン社はメルボルンに会社を残し、300人を越えるデザイナー、エンジニアその他の技術社員がオーストラリア国内市場向けの自動車の設計を続け、生産は海外で行うことになっている。また、輸入ホールデン車の営業もメルボルンで行い、約230社のディーラーもこれまで通り輸入ホールデン車の販売を続ける。製品はヨーロッパ、北米、アジアから輸入されることになっている。

 20日、アデレード・オーバルで解散式が開かれ、ロック歌手のジミー・バーンズさんがステージに上がった。
■ソース
Holden: Last vehicle rolls off production line as Australian car manufacturing ends

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