リサイクリング産業の停滞で瓶入り牛乳復活の兆し

昔のように洗って繰り返し使えるガラス瓶に

 2018年に入って中国が先進国からのリサイクル資源輸入を停止した。オーストラリアで廃品回収されたリサイクル資源はオーストラリア国内でのリサイクルは経済的に成り立たないため、中国に送られ再生されていた。そのため、かつてオーストラリア国内にもあったリサイクル産業は大幅に縮小している。

 そのため、リサイクルできない現行のプラスチック・フィルム引きの紙箱をやめ、昔のようにガラスの牛乳瓶を回収洗浄するだけで繰り返し使う方向が模索されている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ABC放送は、VIC州南西部ティンブーンの有機酪農生産家のサイモン・シュルツさんを紹介しており、再使用ガラス瓶は週に30本から40本程度だったが現在では週に400本の需要があるという。シュルツさんは、「消費者は、メディアの報道を見て、埋立地に行く使い捨ての容器がいやになっているのではないか。特に中国が24種類の固形ゴミ輸入を禁じたことからオーストラリアから毎年60万トンも輸出されていたリサイクル資源の行き場がなくなったという報道が影響しているのではないか」と語っている。

 中国の措置に続いて、リサイクリング企業、ビシー社は、22地方自治体でリサイクルゴミの回収を停止し、VIC州の廃棄物処理産業はまったくめどが立たない状態になっている。

 シュルツさんは、「農場では持続性や環境問題でできることはかなりやってしまった。今後は廃棄物や包装や容器をどうするかの検討が必要だし、顧客の関心も高まっている」と語っている。

 さらに、「週に1万本をガラス瓶で出荷する態勢に向けて努力している。そうすれば週に500kgのプラスチック廃棄物を減らすことができる」と語っている。

 また、「ガラス瓶のリサイクルを通じて消費者と農家の関係も狭まった」と語る消費者もいる。
■ソース
Recycling uncertainty fuels return to glass milk bottles

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