VIC州で牛肉から有害化学物質PFAS検出される

州主任獣医医務官は「問題はない」と発表

 VIC州ギップスランド地域のEsso社ガス・プラント周辺の肉牛から有害化学物質PFASが検出されたできごとで、州のチャールズ・ミルン主任獣医医務官は、「問題はない。警報を鳴らすほどではない」と発言した。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 VIC州政府の農務省は、検査の結果、ロングフォードの3箇所の牧場で羊45頭と牛45頭からかなりの量のポリフルオルアルキルと呼ばれるタイプの化学物質(PFAS)が検出されたと発表している。

 この化学物質はかつては化学消火剤として盛んに用いられており、Esso社のロングフォード・ガス・プラントでも用いられていた他、近辺の東セール空軍基地でも似たような状況だった。

 しかし、ミルン医師は、「心配するに及ばない。オーストラリア・ニュージーランド食品基準局(FSANZ)を含む食品安全機関がこの問題を仔細に点検した結果、通常よりも高い濃度の血中PFASを検出したが、検査結果では、一般公衆衛生に問題はほとんど起きない」と語っている。

 さらに、「90頭の牛と羊から検出されたPFASのレベルのほとんどはFSANZで定められた上限よりもはるかに低い」と述べているが、その上限値はガイドに過ぎない、として、「PFASなどの汚染物質の食品中の許容量上限について確かな根拠を持った数字はまだどこにもない、とは言え、今回の家畜汚染問題を深刻に受け止め、安全優先の立場から検討している。VIC州だけの問題ではなく、世界的な問題でもある」と述べている。

 Esso社の広報担当者は、「当社でも家畜の血清分析を行い、査読済みの報告書を出している。家畜の血清中のPFASレベルから考えて、人がPFAS汚染家畜の肉を食べても害が出ることは考えられない」と語っている。

 しかし、VIC州政府の環境保護庁はPFAS汚染食肉を食べないよう勧告しており、Esso社に近いロングフォードの農家も、「自分の農場の牛はまだ検査していないが、検査すれば検出されるだろうと思う。この農場の地下水帯はEsso社の敷地の下や汚染が検出された農場の下を通っているから、おそらく水が汚染されている。自分の農場の牛を食べる気にはならない。それにメディアが報道すればするほど消費者も警戒するだろう」と語っている。
■ソース
Toxic chemical PFAS found in livestock no cause for alarm, Victoria’s chief vet says

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