暴力追放の酒場門限法で暴力行為激減

大型酒場離れ起き、小規模バーとライブ音楽増える

 シドニー都心部周辺では、暴力追放のための酒場門限法でナイトライフが大きく様変わりしており、盛り場周辺の暴力事件が激減している。また、州内の中都市では、こじんまりとしたバーやライブ・ミュージックを聞かせる店も増えており、家族連れが夜の町に出やすくなっている。

 ABC放送(電子版)が伝えた。

 ウロンゴン、ニューカッスルの両都市は、かつては鉄鋼など重工業の町として知られていたが、重工業が姿を消した後、次第に文化と教育の町というイメージを打ち出してきていた。シドニーの南のウロンゴン市では、2012年以来小規模なバーやカフェが80軒以上も増えている。同じ期間にアルコール関係の暴力事件発生率が毎年12.5%ずつ減ってきていた。ウロンゴンはかつてはパブでの暴力事件の悪名で知られていたが、現在ではライブ・ミュージックがリバイバルしており、NSW州議会でも同じことを他の都市でも再現できないかと調査を進めている。

 調査委員会のポール・グリーンキリスト教民主党議員は、「シドニーは緩慢な死を迎えているが、ウロンゴンはよみがえってきている。しかし、シドニーは周辺地区では夜間経済が好調だが都心部は規制ですっかり衰えている」と分析している。

 ニューカッスル市議会もウロンゴン市の再生、特に店、警察、行政、住民の協力関係改善に注目しており、アルコール関係暴力事件多発の過去から厳格な規制があり、今では小規模バーが増えつつある。

 ニューカッスル市のアート関係活動家は、「小規模なバーに来る客は友人と話したり、音楽を聞いたり、少量のいい酒を飲むために来る。町ですることが増えれば町に出てくる人も増え、それだけ安全感が増す。照明や防犯ビデオを増やすことではなく、夜も安全に楽しめる雰囲気をつくることが肝腎だ」と語っている。

 ウロンゴン市議会では、小規模バーやライブ・ミュージックに関する役所の手続きを簡略化することも重要だと語っている。
■ソース
Small-bar revolution breathes new life into NSW cities as assault rates plummet

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